競争の戦略 の感想
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参照データ
タイトル | 競争の戦略 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | M.E. ポーター |
販売元 | ダイヤモンド社 |
JANコード | 9784478371527 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » オペレーションズ |
購入者の感想
●「ポーターは経済学を経営に持ち込んだからミクロな分析は無視している」
●「時代は自社の経営資源、つまり内部環境にフォーカスするRBV(リソースベーストビュー)のバーニー。自社リソースを考えないで戦略の実現可能性を無視するポーターは古い」
●「ポーターは何十年も前に書かれた。大量生産の時代でなくなってきているので、使えない」
こういう講釈をのたまう人や発言は鵜呑みにしないほうが良い。決まって一方的かつ極端で、物事を抽象化して「正解」か「不正解」かというフィルターを通してのみに曲解して落とし込むからだ。(そういった発言をしている人間に限って、批評家やライバル学者の受け売りのことが多い)。
どんな戦略や戦術、施策も企業内で実行する際には、その政策の(1)「魅力度」と(2)「実現可能性」の2軸で判断することになる(そして(2)の実現可能性は、どこまで「妥協」するかで決まる運用の問題でもある)。つまり、およそどんな戦略論もその両方(自社と競合、市場/または内部環境と外部環境)を環境分析において整理したうえで戦略オプションを提示し、重みづけをして決定するわけで、ポーターが内部分析を無視しているというのは事実ではない。
ポーターはいくらリソースがそろっていても、参入して儲からない市場には参入すべきでない(お金をかけるべきでない)という前提に立っているため、産業構造の分析に重きを置いて分析している。
他方、バーニーらは、「(これまで正しい戦略を立てても実現できないのが問題だから)実現可能性こそ重要」という前提に立っていると言われるが、これも抽象的な正論であって、ポーターが古い、使えない、という議論の根拠にならない。
●「時代は自社の経営資源、つまり内部環境にフォーカスするRBV(リソースベーストビュー)のバーニー。自社リソースを考えないで戦略の実現可能性を無視するポーターは古い」
●「ポーターは何十年も前に書かれた。大量生産の時代でなくなってきているので、使えない」
こういう講釈をのたまう人や発言は鵜呑みにしないほうが良い。決まって一方的かつ極端で、物事を抽象化して「正解」か「不正解」かというフィルターを通してのみに曲解して落とし込むからだ。(そういった発言をしている人間に限って、批評家やライバル学者の受け売りのことが多い)。
どんな戦略や戦術、施策も企業内で実行する際には、その政策の(1)「魅力度」と(2)「実現可能性」の2軸で判断することになる(そして(2)の実現可能性は、どこまで「妥協」するかで決まる運用の問題でもある)。つまり、およそどんな戦略論もその両方(自社と競合、市場/または内部環境と外部環境)を環境分析において整理したうえで戦略オプションを提示し、重みづけをして決定するわけで、ポーターが内部分析を無視しているというのは事実ではない。
ポーターはいくらリソースがそろっていても、参入して儲からない市場には参入すべきでない(お金をかけるべきでない)という前提に立っているため、産業構造の分析に重きを置いて分析している。
他方、バーニーらは、「(これまで正しい戦略を立てても実現できないのが問題だから)実現可能性こそ重要」という前提に立っていると言われるが、これも抽象的な正論であって、ポーターが古い、使えない、という議論の根拠にならない。