日本スターバックス物語──はじめて明かされる個性派集団の挑戦 の感想

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私は、どちらかと言うと紅茶派であるが、この本は楽しく読めました。この本には、コーヒーの一家言は不要です。
恐らく多くのスタバユーザーは読後、スタバのコーヒーを飲みたくなり、またスタバのコーヒープライスがチョット高い理由に納得するのではないかと思います。
この本は、スターバックス体験をブランド化させて行くまでの物語。その物語は、プロのマネジメントやコンサルタントがマニュアルで標準化させてサービスを仕掛けるお話ではなく、美味しいコーヒーを淹れる仕事を楽しむスタッフが思考錯誤で作り上げていくストーリーで、読者をハラハラさせながら「そうだったのか」と思わせなんとなく嬉しくさせてくれる物語です。
私は、家と職場の間の寛げる空間＝サードプレイスを如何に造っていくか、この空間の創造がスターバックス体験となることを再認識しました。
スタバの立ち上げを通じて筆者は、実は、支持者（フォロワーシップ）が居ないと組織のリーダーシップは発揮されない事を実感、フォロワーシップの存在が組織に重要な意味を持つと指摘しています。
確かにこのフォロワーシップが日本のサザビーと米国スタバが生んだ日本スターバックス文化の底流に流れているのであろうと思います。