フーリエ解析と偏微分方程式 (技術者のための高等数学) の感想

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フーリエ変換はザッと一通り勉強して、ラプラス変換と偏微分方程式は何も知らない状態で本書を手にしました。
何度か読み返しましたが、工学系の学生が自力で勉強するのに向いた本だと思いました。
そう思う理由の一つ目は、学んだトピックに関してすぐに興味のある問題を提供してくれること。
実際に目を通してほしいところですが、工学向けと謳っているだけあって、種々の実際の工学的問題がすぐ後ろに付いてきます。
2番目の理由は、採用されている練習問題の難易度がちょうどいい（最初に挑戦する人向けで易しい）ところ。本書の内容をしっかり読めば、
解けない問題はないかと思います。
3番目は、他の数学書をいちいち参照しなくても内容の理解ができるところ。これは本書のはじがきにも著者が書くときに意識したと
ありますが、確かにそのようにできていると感じます。

なにか動機付けが無いと、抽象的で何の役に立つか分からない数学なんて勉強できない！といった悩める理系にお勧めな本だと思います！