Oxford Advanced Learner’s Dictionary, 8th edition (Oxford Advanced Learner's Dictionary) の感想

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　黒と青の２色という上品な紙面が素晴らしいです。ロングマン系の英英辞典と比べて紙面が見やすいです。ロングマン系統はフルカラーですが紙面がうるさいので私は主にこちらを使っています。ロングマンは見出し語の色などが薄く感じるときもあるので。
　単語の説明は文法としてはロングマンよりも複雑なようです。ロングマンは約2000の単語で単語の説明がなされていますが、逆に定義語の少なさによって意味が曖昧になっている面も否めません。同時にロングマンでは単語の違いもやや掴み辛いのも事実です。コウビルドの説明では単語自体の意味がやや曖昧に感じられたので、私は本書の方が良いと思います。
　本書は単語の説明が割と長い上に例文も多いです。（本書の第８版の前の第７版で85000の例文が入っていたようです。本書の例文は85000を越えるはずです）例文の多さではロングマンの方が勝っているようです。２倍近くの差があります。オックスフォードは付録に紙面を約１３０ページも割いているので仕方が無いのかもしれません。しかし良く紙面を見るとオックスフォードの方が字が詰まっていて情報量が多いようです。
　専門用語や例文の格式の高さではオックスフォードに軍配が上がります。例えば陽イオンを意味する『cation』はこちらには載っていますがロングマンには載っていません。逆に口語や俗語ではロングマンの方が僅差で上という印象を受けました。
　旺文社から出ているオックスフォード現代英英辞典の方が紙面がカラフルですが、落ち着いた紙面と値段の安さで私はOxford University Pressの発行している本書を購入しました。箱に入っていないので思い立ったときにすぐに使えるのも嬉しいです。
　ロングマンは付録がほぼありませんが、本書は付録がたくさんあります。Ｅメールの書き方などの英作文の技術を上げる付録、フルカラーのイラストに溢れた64ページにわたる付録、男性と女性の名前一覧……これらにも注目したいところです。どれも実用的で英語学習者は見逃せないものばかりです。
　蛇足ですが最初の方に初版のOxford Advanced Learner’s Dictionaryの紙面が載っています。辞書の進化に感動しました。