VERTICAL HORIZON (初回限定盤) の感想

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黒崎真音の2ndフル・アルバム。
先に言っておくと、ずばり名盤です。

まず何がスゴイって、単品6000円はしそうなLIVE Blu-rayが初回盤の特典で付いていること。
これは昨年のSHIBUYA-AXのワンマンライブで、たっぷり2時間、カット割りにも綿密にこだわった超本格的映像作品だ。
このBlu-rayを見れば、彼女の代表曲である「Magic∞world」も「メモリーズ・ラスト」も押さえられるし、
なんとこのアルバムに収録されている「黎鳴-reimei-」「UNDER/SHAFT」「十鬼の絆」などのライブ版も押さえることができてしまうわけだ。

こんなに太っ腹な企画、よく許されたなぁ・・・と思うが、黒崎真音の魅力はライブ力、ステージ力にこそ込められているので、その魅力を広く知ってもらうための施策だと思う。

そして、本題のアルバムである『VERTICAL HORIZON』。

前作『Butterfly Effect』も作品性とトータルバランスに優れた作品だったが、こちらは更に彼女の持つドラマチックな表現力を意識した、まるで映画のようなアルバム構成でトータル感を出しつつ、１曲１曲の抜きん出た個性に磨きをかけ、驚くほど抜けが良く視界の開けた作品に仕上がっている。

アルバムのキーとなる楽曲を元OLDCODEXのR・O・Nが担当し、「Dreamed wolf」でメタルのような猛烈なアグレッションと、「FRIDAY MIDNIGHT PARTY!!」でパーティー感のあるポップネスを演出。

I’ve井内舞子は「Magic∞world」に匹敵する豪速球ストレートなデジタル・ダンス・ロック「starry×ray」を提供。

三澤紗千香の『とある』ミニアルバムにも良曲を提供していたfu_mouは、まるで洋楽のEDMのような「Dresser Girl」でヲ嬢のキュートな魅力を最大限に引き出した。