聖書vs.世界史 キリスト教的歴史観とは何か (講談社現代新書) の感想

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タイトル聖書vs.世界史 キリスト教的歴史観とは何か (講談社現代新書)
発売日2013-05-17
製作者岡崎勝世
販売元講談社
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カテゴリ » ジャンル別 » 歴史・地理 » 歴史学

購入者の感想

 聖書対世界史という題名であるが、この書物は西洋における「世界史観の変遷」を追った書物であり、新たな事実の発見で世界観が覆ってゆく様には、ミステリー小説を読むような知的興奮がある。  古代ギリシャ・ローマの時代、世界史とは、アッシリア、メディア、ペルシャ、ローマという世界帝国の興亡史として認知されていた、という冒頭の記述から、おもわずへぇ~ と感心。それがキリスト教の登場で紀元前4000~5000年程度に世界創世が置かれた結果、事実と合致しないエジプト史の扱いが古代神学者の間で大きな問題となりこれを神学者達がどう解決していったのか? 大航海時代にもたらされた中国の歴史の深さに関する知識は再び古代末の論争を興起し、ついにはキリスト教的世界史観が崩壊に至る様から、「古代、中世、近代」という近代的世界史観成立の流れを追う記述はスリリングである。あまり類を見ないアプローチの内容かつ高額な書籍として出版してもよかったのではないかと思える程の内容の充実。買って損はありません! 最近同著作者による世界史対ヨーロッパという続編的新書が出ましたが、個人的には本書の方がコストパフォーマンスは圧倒的と思う。

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