ハクメイとミコチ 1巻 (ビームコミックス) の感想
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参照データ
タイトル | ハクメイとミコチ 1巻 (ビームコミックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 樫木祐人 |
販売元 | エンターブレイン |
JANコード | 9784047286344 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
食事のシーンもそうだし、物作りのシーンもそうだが、ちゃんと細部にこだわって、それぞれのものが本当に機能するだろうな、とこちらに思わせる作り込みになっている。それでいて使っている材料はまさにファンタジーにならであり、身長9センチメートルのコロボックルでもない限り、このような材料でものは作れないだろうと感じさせる。
いくつか不思議な点もある。パンがあったりするのだが、これほどの小ささで焼くことは可能なのだろうかとか、そもそも薪で適切な温度を作るのに、この大きさの釜で出来るものなのだろうかとか、色々こちらを試してくる描写もあり、このあたりで評価が分かれてしまう可能性もあると感じる。
個人的には大好きな作品である。
一話一話の密度が非常に濃いため、流し読みするのには向いていないが、それでいて別に肩がこる内容でもない。
こういう肉厚のハムみたいな作品があっても良いのではなかろうか。必ずしも売れ筋ではないものの、摑む人の心はきっとぎゅっと摑むだろう。読んでいると腹が減ってくる作品でもある。多少不健康な(とはいっても近年あまりにありがちな安っぽいエロはいっさいない。単純に、退廃的な空気がそこには間違いなくある。全体的にけだるいのだ)生活でも、楽しい、自分で作るって大事だよね、とこういう作品を読むと再確認してしまう。また、この子達なりのリズムで、次々とものを直し、ものを生み出していく。ちゃんと生きてて、ちゃんと生活している。自分で作るって、凄く楽しいことだし、それだけじゃなくて、とても大事なことなのだ。
手作りのすごさを思い出したくなったら、手にとって読みたい。そういう作品である。
便利さは僕らの時間を逆に奪っている。それは、人と交わると言う、とても大切な時間なのだ。
いくつか不思議な点もある。パンがあったりするのだが、これほどの小ささで焼くことは可能なのだろうかとか、そもそも薪で適切な温度を作るのに、この大きさの釜で出来るものなのだろうかとか、色々こちらを試してくる描写もあり、このあたりで評価が分かれてしまう可能性もあると感じる。
個人的には大好きな作品である。
一話一話の密度が非常に濃いため、流し読みするのには向いていないが、それでいて別に肩がこる内容でもない。
こういう肉厚のハムみたいな作品があっても良いのではなかろうか。必ずしも売れ筋ではないものの、摑む人の心はきっとぎゅっと摑むだろう。読んでいると腹が減ってくる作品でもある。多少不健康な(とはいっても近年あまりにありがちな安っぽいエロはいっさいない。単純に、退廃的な空気がそこには間違いなくある。全体的にけだるいのだ)生活でも、楽しい、自分で作るって大事だよね、とこういう作品を読むと再確認してしまう。また、この子達なりのリズムで、次々とものを直し、ものを生み出していく。ちゃんと生きてて、ちゃんと生活している。自分で作るって、凄く楽しいことだし、それだけじゃなくて、とても大事なことなのだ。
手作りのすごさを思い出したくなったら、手にとって読みたい。そういう作品である。
便利さは僕らの時間を逆に奪っている。それは、人と交わると言う、とても大切な時間なのだ。