プロフェッショナル 仕事の流儀 運命を変えた33の言葉 (NHK出版新書 414) の感想

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多くの尊敬すべきプロフェッショナルの言葉、人生に、とても刺激を受ける一冊。
いわゆるインテリ的な人から、職人、アスリートなどあらゆるプロフェッショナルの生き様を学べる。
各人数ページ程度で、33人が紹介されている。上から目線の内容になりがちだが、飾らないことばでストレートに表現されており、
彼らもまぎれもなく私たちと同じ”普通”の人間だと思える。読めば、何が自分と違うかを考えることができる。

最も印象に残ったのは、彼らが極めて高いレベルにいながらも、”シンプル”に生きているということだ。
確かに彼らの仕事そのものは複雑でとても真似できないように思えるが、その根底にあるのは核となる部分で、それはシンプルかつ不動のもの。

普通の人とプロフェッショナルの違いは、結局のところその意志の力ではないか。
信念を貫く中で多くの困難に遭遇するし、その追求はリスクがある。しかし、彼らはその追求をやめない点で、シンプル。
普通の人は、達成できるか分からないそれを追求するより、確実性のある（堅実な）道を選択してしまいがちだ。
目標が達成できなければどうしようと思うのは、当然だが、それに負けず努力できた人の中からプロフェッショナルが生まれる。

私は、現在大学４年で就職活動を今年４月に終えた。
いわゆる大手企業（金融、マスコミ）から複数の内定を得た。
自分がやりたいことは他にあるような気がしながら、何となく、保険のような考えで就職活動を行った。

それ以降、思い悩む日々が続いている。
”うつ”に近いような精神的な苦しみを感じる毎日。
その中で出会った本のひとつだ。

プロフェッショナルのようにリスクを恐れず、リスクを減らすように努力をし、
来年は一から大学院進学の準備をしてみようと思う。
研究そのものが，本当にしたいかどうかさえ分からない。まして、研究者になるまではとても遠い道のりだ。
さらに海外の大学院に進む予定なので、他の不安要素もある。来年受からない可能性もある。