MOON の感想

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参照データ

タイトルMOON
発売日1997-10-16
販売元アスキー
機種PlayStation
JANコード4988606101467
カテゴリ機種別 » その他の機種 » プレイステーション » ゲームソフト

購入者の感想

クレイをモチーフにしたと思われるグラフィック、

自由にBGMを選べるMDシステムや、人が本当に喋っているようなサウンドエフェクト、

そして何より「ラブ・キャッチ」という独自のシステムが、

オンリーワンのMOONワールドを構築している。

このゲームの人々は、誰もが主人公。

彼らはそれぞれの生活と、ちょっとした悩みや希望を持っており、

主人公が彼らを助けるためにちょっと背中を押してやるような行動をとると、

彼らから「Love」を与えられる。

モンスターとの戦闘はない。

「勇者」にやっつけられて迷っているモンスターたちに触れ、

その魂を救ってやると、彼らからも「Love」を与えられるのだ。

その与えられた「Love」の数により、主人公の行動できる時間は延びてゆく。

HP、MPというものはなく、この行動時間こそ、このゲームではレベルに値する。

レベルも上がるにつれて

「愛の見習い」「愛の地獄車」「愛のビッグバン」などと称号が変わって、なかなか笑える。

このMOONワールドには、既存の王道的RPGに対する

「ちょっとヘンなんじゃないの?」

というアイロニーが込められているのだが、

決してイヤミにならず、世界全体が暖かい雰囲気で包まれている。

発売から10年が過ぎたが、世界観は今でも唯一無二のもの。

この芸術的な意欲作は色あせることなく、充分に遊ぶ価値があると思う。



ただし、DQ、FFと言った定番RPGが好きな人の中には、

パロディを不快に思う人もいるかもしれない。

ゲームシステムも特異なので、世界観に馴染めない人は投げ出してしまう可能性もあることは、付け加えておきたい。

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