韓流時代劇と朝鮮史の真実 朝鮮半島をめぐる歴史歪曲の舞台裏 の感想
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参照データ
タイトル | 韓流時代劇と朝鮮史の真実 朝鮮半島をめぐる歴史歪曲の舞台裏 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 宮脇 淳子 |
販売元 | 扶桑社 |
JANコード | 9784594068745 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 世界史 » アジア史 » 韓国・朝鮮史 |
購入者の感想
韓流ドラマは、今も、視聴者の心を捉えているのだろうか?韓流ドラマに、そもそも関心のない者にはこの答えは分からない。一世を風靡した「チャングム」というドラマを7、8回、見たことがある。壇ふみに笑顔が似た女優が現れて、宿敵と料理合戦を重ねる。それ自体は面白かったが、まもなく見るのをやめた。どのように考えても、「チャングム」の持つ価値観は近代の日本人の価値観そのものであり、李氏朝鮮宮廷の実態は、「チャングムのいない権謀術数の世界」 と見ることが正しい。つまり、あのドラマから「チャングム」を削除しない限り、実際の韓国史にはならないと思えたのである。
本書はしかし、それすらが間違いである、少なくとも概ね正しくないことを教えてくれる。
「宮廷女官チャングムの誓い」(2003年) は、「儒教思想による厳格な身分差別制度があった李氏朝鮮時代、女性でありながら王の主治医まで上り詰めた主人公チャングムが『大長今』という称号を得るまでのサクセスストーリー」である。チャングムは、「李朝実録」に出てくる実在の人物であるが、物語は「100%フィクション」と韓国制作サイドは説明する。その説明によれば、前半の見せ場である「料理対決」は、日本の「将太の寿司」(1992年縲怐u少年マガジン」で連載された漫画。寿司職人の主人公がライバルたちと対戦しながら最終的に日本一になるという物語) にヒントを得て取り入れたのだが、予想外に評判が良かったので延々と続くことになってしまったという。「料理人」が「医女」になった、ということが売り物の物語が、「料理対決」になってしまった本当の理由はこれだという。
本書はしかし、それすらが間違いである、少なくとも概ね正しくないことを教えてくれる。
「宮廷女官チャングムの誓い」(2003年) は、「儒教思想による厳格な身分差別制度があった李氏朝鮮時代、女性でありながら王の主治医まで上り詰めた主人公チャングムが『大長今』という称号を得るまでのサクセスストーリー」である。チャングムは、「李朝実録」に出てくる実在の人物であるが、物語は「100%フィクション」と韓国制作サイドは説明する。その説明によれば、前半の見せ場である「料理対決」は、日本の「将太の寿司」(1992年縲怐u少年マガジン」で連載された漫画。寿司職人の主人公がライバルたちと対戦しながら最終的に日本一になるという物語) にヒントを得て取り入れたのだが、予想外に評判が良かったので延々と続くことになってしまったという。「料理人」が「医女」になった、ということが売り物の物語が、「料理対決」になってしまった本当の理由はこれだという。