隠された貧困 (扶桑社新書) の感想
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参照データ
タイトル | 隠された貧困 (扶桑社新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大山 典宏 |
販売元 | 扶桑社 |
JANコード | 9784594070700 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
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購入者の感想
児童養護施設出身者、高齢犯罪者、薬物依存者、外国人貧困者、ホームレス・孤立高齢者。200万人を超える生活保護受給者の中にはいろいろな人がいるが、その中で、ステレオタイプ的なイメージから漏れがちな人たちを特に取り上げ、この人たちが抱えている問題と貧困との関係及び支援の体制や状況そして生活保護とのかかわりについて説明している本。著者は元ケースワーカーの貧困問題の専門家。以前読んだ同じ著者の「生活保護VSワーキングプア」という本が印象に残っていたので手に取った。
著者が直接取材したりインタビューして集めた具体例と関係するマクロ的なデータの解説という組み合わせでまとめられている。このため、つらい事例を通してだけでなく、同時にそれが社会的に見てどのような傾向がありどのように位置づけられるものなのか、その背景にあるものは何なのかについてもあわせて理解しやすくなっている。また、日本の貧困の様々な形、法整備の変遷や支援体制の変遷についても知ることができるようになっている。社会の周辺に追いやられた人たちの苦しい経験談がいくつも登場するが、十分とはいいがたいとはいえ、それぞれの生活困窮者をなんとか支えようと頑張っている人たちや組織の存在にも気付かされる。
著者が直接取材したりインタビューして集めた具体例と関係するマクロ的なデータの解説という組み合わせでまとめられている。このため、つらい事例を通してだけでなく、同時にそれが社会的に見てどのような傾向がありどのように位置づけられるものなのか、その背景にあるものは何なのかについてもあわせて理解しやすくなっている。また、日本の貧困の様々な形、法整備の変遷や支援体制の変遷についても知ることができるようになっている。社会の周辺に追いやられた人たちの苦しい経験談がいくつも登場するが、十分とはいいがたいとはいえ、それぞれの生活困窮者をなんとか支えようと頑張っている人たちや組織の存在にも気付かされる。