人生が豊かになる禅、シンプル片づけ術 の感想

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参照データ

タイトル人生が豊かになる禅、シンプル片づけ術
発売日2013-09-06
製作者枡野俊明
販売元河出書房新社
JANコード登録されていません
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 日本のエッセー・随筆 » 近現代の作品

購入者の感想

片付けの本は買うべからず。

これは昔からずっと思っていたことでした。理由は簡単。片付けの本を買えば買うだけ片付けの本が部屋の本棚に積み上がるからです。

しかし最近ものが貯まりすぎては捨て、貯まりすぎては捨てで、確かに部屋はすっきりするのだが何かがおかしい、と思い始めて、これは「何か必要なプロセス、昔教わった事が何かが歪んでいるのではないか」と思うようになりました。

たとえば「働かざる者喰うべからず」

この言葉、現代では当たり前の金言のように、たとえ場宮崎駿のような「偉い人達」から語られてきた言葉で、しかしぼくは人生において「これは本当は違うのではないか」と常々思っていました。

そりゃ、食べるためには働いてお金を稼がなくてはいけない。しかし、世の中稼いで自分のお金で食べていても人に迷惑をかけたり不快な思いをさせたりする人は沢山いる。あれは一体どうしたものか、と。

ところがです。

元の言葉は唐の時代の禅僧百丈懐海禅師の「一日作(な)さざれば、一日食らわず」と言う言葉だ、と言う事をこの本でぼくは初めて知りました。

意味は「その日一日分きちんと働いて、その日の食事をいただく。毎日怠ることなくその日の仕事に取り組み、その日の分の食事を取る」(以下原文ママ)ということ。

転じて「その日やるべき事をその日の分だけ、ただ淡々と行えばよい」(同上)と言う事だそうです。

これをよんでぼくは大変心が軽くなりました。自分の人生のどこかでぼくを悩まし続けていた言葉が、やはり本性ではなかったと言うことが分かっただけでぼくはこの本にあって良かったと思いました。

これまでハウトゥー本を積み続けてきた同志諸君(笑)は、様々な「こうすればよい」を実際に本屋でちょこっと読んで「これは良いかも」と思って試してはいずれゲシュタルト崩壊、と言う現象を何度も繰り返してきたことと思う。しかし、この本を読むと「ああ、それは当然のことだったんだ」と言う事に気がつかされる。

だって、心が片付いていないんだもの。部屋を片付けられるわけ、無いじゃん。

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