Lictorian Fasces over England: Regia Aeronautica in Action Against England 1940–1941 (Air Battles) の感想

87 人が閲覧しました
アマゾンで購入する

参照データ

タイトルLictorian Fasces over England: Regia Aeronautica in Action Against England 1940–1941 (Air Battles)
発売日販売日未定
製作者Marek Sobski
販売元Kagero
JANコード9788362878963
カテゴリ » 洋書 » Special Features » all foreign books

購入者の感想

イタリア空軍が1940年の英国の戦いに参加したことは知っている方も多く、英空軍に一掃された印象をお持ちの方もあるかと思います。本書はその内容を少し詳しく書いたものです。

 本文56頁の本ですが、全貌を把握するには十分だと思います。

頁配分は下記の通りです。
・序文 1頁
・プロローグ(イタリア都市に対する英空軍の爆撃) 1頁
・1940年のイタリア空軍の状況(編成、組織の説明) 3頁
・英国の戦いに参加したイタリア空軍の爆撃機、戦闘機の説明 20頁
・実戦の概要 22頁
・評価(参加した英伊パイロットの相手に対する評価も含みます) 2頁

本文には白黒写真50枚超が収められています。中には爆弾の本体と安定フィンが別に置かれていて、爆撃機への搭載時に両者を組み立てることがわかる興味深い写真もあります。
 更に1頁2機のカラー側面図5頁(後ろ表紙の1頁も含めます)が視覚的情報を補ってくれます。

 内容に余り深く触れるのは避けますが、本作戦がムッソリーニのゴリ押しで進められたことがわかり、イタリア空軍機の装備や飛行士の訓練が晩秋の英国本土で行動するには多くの問題を抱えていたことがわかります。

 気になる点も指摘させて頂くと、戦闘機の説明の22頁、フィアットCR42戦闘機の対戦相手がGloster“Meteors”となっていますが、“Gladiators”の間違いです。また同じ機体の25頁で水上戦闘機型のICR42の搭載エンジンをDB601Eとしているのは疑問です(DB601Aのライセンス生産が始まっており、更に大馬力のDB605Aのライセンス生産が進められている時期に可能性が低いと思うからです)。
 またカラー側面図に殆ど、この作戦に寄与しなかったフィアットG50が4機分あるのに、主役のフィアットBR20爆撃機が1機も無いというのはおかしいです。

 これらのミスは本文の内容自体を貶めることは無く、本書は概要を知るには良い本だと思います。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

Lictorian Fasces over England: Regia Aeronautica in Action Against England 1940–1941 (Air Battles) を買う

アマゾンで購入する
Kageroから発売されたMarek SobskiのLictorian Fasces over England: Regia Aeronautica in Action Against England 1940–1941 (Air Battles)(JAN:9788362878963)の感想と評価
2018 - copyright© アマゾン通販の感想と評価 all rights reserved.