アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極 の感想
290 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 角幡 唯介 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087815061 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
フランクリン隊に関しての興味からこの本を手に取りました。
「世界最悪の旅」のような著名な本は日本でも読むことはできますが、
フランクリン隊の悲劇に終わった遠征に関しての本は日本ではほとんど翻訳されていないようです。
実際私がフランクリン隊に興味を持ったのもダン・シモンズの『ザ・テラー 極北の恐怖』という小説がきっかけでした。もちろんフィクションとして描かれた作品ですが、その内容の凄まじさに圧倒され、実際のフランクリン隊の運命を描いた本を探していた時に手に取ったのが角幡氏のこの著作でした。
本書ではフランクリン隊の(おそらく)生存者「アグルーカ」と呼ばれた男たちの行方とその運命に焦点が当てられています。極北の地にその跡を追う形での旅が語られ、その艱難辛苦の旅の果てに角幡氏が語る「曠野に魅せられた者の魂の彷徨」と言った少々感傷的ともいえるイメージで幕を閉じています。
感傷とは時に否定的な意味合いとして使われることもありますが、この場合は正に美しい感傷です。
荒野を旅するもの、孤高の旅、それを感傷なくして語ることは不可能です。
「世界最悪の旅」のような著名な本は日本でも読むことはできますが、
フランクリン隊の悲劇に終わった遠征に関しての本は日本ではほとんど翻訳されていないようです。
実際私がフランクリン隊に興味を持ったのもダン・シモンズの『ザ・テラー 極北の恐怖』という小説がきっかけでした。もちろんフィクションとして描かれた作品ですが、その内容の凄まじさに圧倒され、実際のフランクリン隊の運命を描いた本を探していた時に手に取ったのが角幡氏のこの著作でした。
本書ではフランクリン隊の(おそらく)生存者「アグルーカ」と呼ばれた男たちの行方とその運命に焦点が当てられています。極北の地にその跡を追う形での旅が語られ、その艱難辛苦の旅の果てに角幡氏が語る「曠野に魅せられた者の魂の彷徨」と言った少々感傷的ともいえるイメージで幕を閉じています。
感傷とは時に否定的な意味合いとして使われることもありますが、この場合は正に美しい感傷です。
荒野を旅するもの、孤高の旅、それを感傷なくして語ることは不可能です。