今、目覚める―覚醒のためのガイドブック(覚醒ブックス) の感想

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昔自分に起こった奇妙な体験を調べていくうちに、この本のことを知りました。体験後に起こる問題などにきちんと触れてくださっていて、手助けになりました。気がついた後、1人で勉強を進めるとつらくなるときがあります。そんなときに、仲間（先生）の存在は大切だなぁと痛感しています。近所でいい先生を見つけられない人におすすめします。

本書の著者であるステファン・ボディアンさんは、アジャシャンティを師としているそうですが、目覚めの“あと”のプロセス・落とし穴について詳細に説明されたアジャシャンティ著の『あなたの世界の終わり』と内容的には基本的にほとんど同じことを本書で伝えているといえると思います。
ですので、本書の内容を把握したい方は、『あなたの世界の終わり』のレビューがとても参考になるかと思います。

僕は、『あなたの世界の終わり』をかなり熱心に読み込みましたが、こういった目覚めの罠について語られている本は本当に貴重だと思うので、内容が似通っていても異なる表現でもう一度、探求の泥沼から抜け出すポイントを再確認できたという点で本書を高く評価したいと思います。

『あなたの世界の終わり』と比較すると、本書では前半の5章をふんだんに使って探求者としてのアイデンティティを破壊する内容が分量多く書かれていることが違いとしてあげられると思います。探求者として目をそらしたくなる様な痛々しい事実を徹底的に突き付けてくれます。探求熱心な方ほど、読んでいて苦しくなって行くのではないかと思われますが、ここら辺は絶対的に避けては通れない根本的な点だと思うので、真正面からぶち当たる必要があると思われます。

後半の6〜10章は『あなたの世界の終わり』とほとんど同じだったと思います。

ただ特筆すべき点があります。
ステファン・ボディアンさんは心理カウンセラーとしても活躍されているようですが、目覚めの後に残る分離感や目覚めを日常に統合させることについて、心理学的なアプローチの有用性を提示しています。
感情やコミニケーションなどの問題は非二元的な視点から見ると、つい無視してしまいがちですが、しつこく残るエゴの問題には心理学的なワークや考え方が非常に効果的だという事が知れたのがよかったです。

また、時折細かく出てくるエクササイズや章の終わりに乗っている簡単な瞑想法もとても役に立つと思います。

僕は、今まで色々と本を読んできましたが、

瞑想は、フランクキンズロー博士のQEやルパートスパイラの『プレゼンス』を実践しながら読む事