見る脳・描く脳―絵画のニューロサイエンス の感想
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参照データ
タイトル | 見る脳・描く脳―絵画のニューロサイエンス |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 岩田 誠 |
販売元 | 東京大学出版会 |
JANコード | 9784130633147 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » アート・エンターテイメント » アート・芸術 |
購入者の感想
私は絵を描きます。
ですが、上手くありません。
年を経るごとに、自分の絵の稚拙さに挫折感を覚えて臍をかみ、上手い人はなぜ描けるのだろうと、それが不思議でしたが、本書を読んで、その謎が解けました!
脳の部位で、”見る”(或いは、評価する)部分と、”描く”部分は違うんです!!
筆者は、脳に部分的あるいは局所的損傷を負った被験者に対して自ら行った実験と、他の学者が行った実験結果を織り混ぜながら、緻密に脳という精密な”機械”の各部位での役割を明らかにしていきます。
損傷した部位によって、認識できているのに描くことができなかったり。それは、認識する部分は正常なのに、描く部分が損なわれているから。
部分部分の脳の役割が章を追うごとに分かっていきます。
そして、わかったこと。
モーツアルトの作品を先駆者的に理解できながら、自身は作品にすることができなかったサリエリのように、インプットとアウトプットは別物だということ。
それから、インプットは年齢を重ねればある程度習熟し、批評眼は鋭くなるのに対し、アウトプットには、弛まぬ訓練と、そして才能が、もしかしたら必要なのかもしれないということ。
誰もが画家になれるわけではない。
だが、誰しもが幼少の頃は無邪気に絵を描く。
その矛盾に答えてくれるのが、この本です。
ですが、上手くありません。
年を経るごとに、自分の絵の稚拙さに挫折感を覚えて臍をかみ、上手い人はなぜ描けるのだろうと、それが不思議でしたが、本書を読んで、その謎が解けました!
脳の部位で、”見る”(或いは、評価する)部分と、”描く”部分は違うんです!!
筆者は、脳に部分的あるいは局所的損傷を負った被験者に対して自ら行った実験と、他の学者が行った実験結果を織り混ぜながら、緻密に脳という精密な”機械”の各部位での役割を明らかにしていきます。
損傷した部位によって、認識できているのに描くことができなかったり。それは、認識する部分は正常なのに、描く部分が損なわれているから。
部分部分の脳の役割が章を追うごとに分かっていきます。
そして、わかったこと。
モーツアルトの作品を先駆者的に理解できながら、自身は作品にすることができなかったサリエリのように、インプットとアウトプットは別物だということ。
それから、インプットは年齢を重ねればある程度習熟し、批評眼は鋭くなるのに対し、アウトプットには、弛まぬ訓練と、そして才能が、もしかしたら必要なのかもしれないということ。
誰もが画家になれるわけではない。
だが、誰しもが幼少の頃は無邪気に絵を描く。
その矛盾に答えてくれるのが、この本です。