Anne Sofie von Otter meets Elvis Costello: For the Stars の感想

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参照データ

タイトルAnne Sofie von Otter meets Elvis Costello: For the Stars
発売日2001-04-10
販売元Deutsche Grammophon
JANコード0028946953020
Disc 1 :No Wonder
Baby Plays Around
Go Leave
Rope
Don't Talk (Put Your Head On My Shoulder)
Broken Bicycles / Junk
The Other Woman
Like An Angel Passing Through My Room
Green Song
April After All
You Still Believe In Me
I Want To Vanish
For No One
Shamed Into Love
Just A Curio
This House Is Empty Now
Take It With Me
For The Stars
カテゴリ » ミュージック » ジャンル別 » ポップス

購入者の感想

 Anne Sofie von Otter は1955年ストックホルム生まれのスウェーデン人で、著明なメゾ・ソプラノのオペラ歌手の一人とのことですが、僕はこのElvis Costelloとのコラボレーション作品で初めて知りました。
 もともとはCostelloがOtterのファンで、コンサートを何回も見に行っていたのをきっかけに合うようになり、発表の5年以上前からアルバム作成の話が持ち上がっていたようです。Costelloが歌に参加しているのは僅か数曲。発表当初はCostelloの歌が少ないのが不満でしたし、聴きなれた曲をオペラっぽく朗々と歌われることに耐えがたい思いをしました。しかし、慣れてくると落ち着いた美しく滑らかな声のよさが心地よくなりました。録音のどれもが素晴らしいと思うわけでもありませんが、何度も心を奪われる瞬間があります。Paul McCartneyの"Junk"とTom Waitsの"Broken Bicycles"という名曲を大胆にもミックスした6曲目が本作品の白眉でしょう。いずれも捨てられたガラクタに孤独な心を投影した曲でしたから、歌詞としても完全に一体化しており、もともとひとつの曲であったかのようです。このバラードだけで買いだと思います。
 「オペラ歌手がとってつけたようにポップスを歌うのが嫌いだ」と語っているCostelloですから、選曲にかなりの配慮をしたのでしょう。アルバムに関するCostelloのインタビューで印象的だったのは、「Von Otterがあるテクニックを使わなかったり、またあるテクニックをいつ適応し、またいつそれを単純化するか、ということに配慮した」というくだりでした。
 このセッション14日間で27曲録音しており、どれを削るか悩んだとのことでしたので、いずれは残りの曲も日の目を見るかもしれませんね。

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