アイドル国富論: 聖子・明菜の時代からAKB・ももクロ時代までを解く の感想

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タイトルアイドル国富論: 聖子・明菜の時代からAKB・ももクロ時代までを解く
発売日販売日未定
製作者境 真良
販売元東洋経済新報社
JANコード9784492396070
カテゴリジャンル別 » エンターテイメント » 演劇・舞台 » 演劇

購入者の感想

橋幸夫、船木一夫、西郷輝彦の御三家、南沙織、山口百恵、おニャン子クラブ、松田聖子、中森明菜、モーニング娘。AKB48、 ももいろクローバーZ、韓流スターまで、日本のアイドルの流れとそこから読み取れる傾向について語り、それを日本経済の発展と日本人の社会的な傾向の変化に結びつけながら論じた本。

なぜか、SMAPをはじめとするジャニーズ系が全くスルーされているのが気になったし、サブカル全体の中でのアイドルの位置づけが弱いと思ったが、アイドル論としては全体的に悪くないと思った。ただ、「スターとファンの関係は、韓国の場合は垂直でマッチョ的、日本の場合は水平でヘタレ的」とあるように、「へタレ」「マッチョ」さらには「へタレマッチョ」というレッテルで決め付けてそれをアイドルへの好みと社会論に結びつけた主張は、著者の勢いに比べて根拠が希薄で強引である。

アイドルと経済活動を考察しているのが本書。
アイドルについては極めて公平な目で見ようとしているところ、何かを貶すようなことがないのは良いと思う。
が、
本書の経済とアイドルの結びつきについてはちょっと無理があると思う。

でもそこが面白いところなので、まじめに考えるよりそういう考え方も面白いねって思えるひとにはおすすめ。

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