未来への地図―新しい一歩を踏み出すあなたに の感想
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参照データ
タイトル | 未来への地図―新しい一歩を踏み出すあなたに |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 星野 道夫 |
販売元 | 朝日出版社 |
JANコード | 9784255003160 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
アラスカとその自然が好きだった者にしか撮れないだろう数々の写真と中学生への自伝とも言える講演の日英版からなる小冊子なので数時間で読めてしまうが、彼の生き方、アラスカの自然への対し方には、若者たちに対してだけでなく、われわれ大人が忘れてしまったもの、忘れてはいけないものがちりばめられている。
それは、一途なまでのアラスカへの思いと、如何にそうした思いに正直になるかということであり、思いを行動に表すことからすべてが始まると言うことである。アラスカのとある村の写真に触発され幾つかの村の村長へ手紙を投函することで彼の本当のアラスカが始まったように。
彼のアラスカでの生活には、巷間よく言われている海外の日本人とは全く異なる大好きなものへの畏敬やら慈愛が感じられ、こうした姿勢を持っていれば世界中どこでも受け入れられない国や地域はないだろうと確信させられる。
自分自身の思いに自信が持てなかったり、最初から結果を想像してあきらめてしまったり、そうすることに慣れてしまっていることは、ある意味生きていく上の知恵でもあるが、どこで生きていこうとそれだけばかりではいけないし、いけなかったはずである。高校、大学入学と言った節目を迎えた甥姪たちに贈っているが、彼ら、彼女らが写真を見るだけでも何かが残るのではないかと思うし、贈る度に自分もまた目を通しているので、贈る側にとってもプレゼントとして最適である。
それは、一途なまでのアラスカへの思いと、如何にそうした思いに正直になるかということであり、思いを行動に表すことからすべてが始まると言うことである。アラスカのとある村の写真に触発され幾つかの村の村長へ手紙を投函することで彼の本当のアラスカが始まったように。
彼のアラスカでの生活には、巷間よく言われている海外の日本人とは全く異なる大好きなものへの畏敬やら慈愛が感じられ、こうした姿勢を持っていれば世界中どこでも受け入れられない国や地域はないだろうと確信させられる。
自分自身の思いに自信が持てなかったり、最初から結果を想像してあきらめてしまったり、そうすることに慣れてしまっていることは、ある意味生きていく上の知恵でもあるが、どこで生きていこうとそれだけばかりではいけないし、いけなかったはずである。高校、大学入学と言った節目を迎えた甥姪たちに贈っているが、彼ら、彼女らが写真を見るだけでも何かが残るのではないかと思うし、贈る度に自分もまた目を通しているので、贈る側にとってもプレゼントとして最適である。
この本に出会うまで星野道夫氏を知りませんでした。
カリブーがきらきらとひかる水しぶきの中で川を渡っている写真に引き寄せられたようです。
「おわりに」のなかで「なるべく早い時期に、人間の一生がいかに短いものかを感じとってほしい」とあります。
現代の過度ともいえる、延命医療、健康ブームそういったものとは対極のそして、人間の本質に迫った言葉であると思いました。
いつでも手の届くところにおいておきたくなる一冊です。
カリブーがきらきらとひかる水しぶきの中で川を渡っている写真に引き寄せられたようです。
「おわりに」のなかで「なるべく早い時期に、人間の一生がいかに短いものかを感じとってほしい」とあります。
現代の過度ともいえる、延命医療、健康ブームそういったものとは対極のそして、人間の本質に迫った言葉であると思いました。
いつでも手の届くところにおいておきたくなる一冊です。