ドロ沼相続の出口 (経営者新書) の感想
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参照データ
タイトル | ドロ沼相続の出口 (経営者新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 眞鍋淳也 |
販売元 | 幻冬舎 |
JANコード | 9784344970113 |
カテゴリ | 社会・政治 » 法律 » 暮らしの法律 » 法律入門 |
購入者の感想
私は,長年相続関係の法律実務に携わってきたが,この本は,私から見ても,目から鱗がとれる
本である。
この本のドロ沼相続という題名を見て,相続人同士の陰湿な相続争いをテーマにした本かと思い手に取った。
相続制度の概要や各手続をとる際の留意点,相続事件が泥沼化したときの悲惨さ,そうならない
ための予防策などが書いてあるのだろう。そんな予想で頁をめくってみた。
相続に関する実務本のほとんどがその内容だからだ。
ところが,その予想は良い意味で裏切られた。上記の内容も簡単に触れてはあるが,それがこの本の
核心部分ではない。
普通の弁護士なら諦めてしまいそうなケース,通常のやり方で手続を進めると紛争が深刻化する
ケース,通常採るべき手続を失念し,期間を徒過してしまったケースなどについて,相続事件を
多数扱った著者の経験から,鮮やかな解決方法を示している。弁護士資格のみならず,公認会計士資格や
税理士資格をもっているだけあって,考え方が多面的であり,説得力がある。
もちろん,ケースや当事者が違うので,この本に書いてある方法で常に成功するとは限らないが,試みて
みるだけの価値は十分にあり,成功した場合の成果は極めて大きい。
相続で困り切っている一般の人はもとより,弁護士などの法律家にとっても,書棚に置いておき,普通の
方法では解決できないケースに出会ったとき,頁をめくってみる価値がある本である。
本である。
この本のドロ沼相続という題名を見て,相続人同士の陰湿な相続争いをテーマにした本かと思い手に取った。
相続制度の概要や各手続をとる際の留意点,相続事件が泥沼化したときの悲惨さ,そうならない
ための予防策などが書いてあるのだろう。そんな予想で頁をめくってみた。
相続に関する実務本のほとんどがその内容だからだ。
ところが,その予想は良い意味で裏切られた。上記の内容も簡単に触れてはあるが,それがこの本の
核心部分ではない。
普通の弁護士なら諦めてしまいそうなケース,通常のやり方で手続を進めると紛争が深刻化する
ケース,通常採るべき手続を失念し,期間を徒過してしまったケースなどについて,相続事件を
多数扱った著者の経験から,鮮やかな解決方法を示している。弁護士資格のみならず,公認会計士資格や
税理士資格をもっているだけあって,考え方が多面的であり,説得力がある。
もちろん,ケースや当事者が違うので,この本に書いてある方法で常に成功するとは限らないが,試みて
みるだけの価値は十分にあり,成功した場合の成果は極めて大きい。
相続で困り切っている一般の人はもとより,弁護士などの法律家にとっても,書棚に置いておき,普通の
方法では解決できないケースに出会ったとき,頁をめくってみる価値がある本である。