KORG コルグ ダンスミュージック制作/ライブ・パフォーマンス・ギア electribe エレクトライブ の感想

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背景を説明します。
ループを主体に曲を作ることが多いが、上物としてのメロディ（リフ的な）や、2小節単位のパッドをトラックに入れることが多い、という立場からのレビューになります。
機能面ではipadやソフトシンセで十分なのですが、直観的ではなく、何より楽しくないのでハードを試すために購入しました。
ちなみにMIDIコンの類も試しましたが設定が煩わしいのと、PCのディスプレイとコントローラを交互に見るのが馴染めなくて売り払いました。
これ１台で曲を完結させるつもりはないですが、アイデアスケッチのためのシーケンサー付音源を期待して本機を購入しました。
前シリーズでは、EA-1とかER-1とか（名前間違っているかも）を持っていた記憶があります。
DTM歴は10年近く。ある程度の曲は作れますがあくまで趣味です。

以前からレビューを掲載していたのですが、コメント欄にてこれはレビューではなく悪口ではないかとのご指摘を受けましたので、なるべく公平かつ客観的に、できるだけこれから購入される方の参考になることを心がけて書き換えたものになります。ご指摘頂いた方にはこの場を借りて感謝申し上げます。
レビューを書く動機は主としてコルグの方に読んで欲しいからであり、コルグに送れば良いというのもごもっともですが、せっかくですからついでに多くの方の参考になれば幸いです。
僭越ながら、より良い機材が出るために微力とはいえ何らかの足しになることを祈っています。
あくまで、１ユーザーの意見であり、どうあっても趣味嗜好は入ってしまっているとは思いますので、そこは読む方がご自分の用途に照らし合わせて頂ければ。
ただし、決して使いこなせていないわけではない点はご理解頂ければと思います。

前置きが長くなりましたが、まずは良いところ。
・シンセ系の音は（ipadのアプリに比べて）良い。シンセ系の波形としてはほぼ網羅されている。
・コンパクトにまとまっている。
・デザインが素敵過ぎる。（前のエレクトライブも良いですがこちらのが好み）
・音が直観的にいじれるのはやはり楽しい。

ファームウェアバーションv1.03で使用しての感想です。

音について
・プリセット音がないため、最初は微妙に感じましたが、いじってるうちに好みの音が作れることがわかりました。
・リリースとディケイが一緒になっているのは意外に困ります。（別個にいじることは不可）
・いじれるパラメータが少ない分、その制約の中で素早く音が作れるのは良いです。

シーケンサーについて
・ableton liveとの連携を前提にしているにしろ、１パターンが最大４小節というのはかなり微妙。８小節は必要です。
・１小節３２ステップという設定がありますが、１パターンの最大ステップ数が固定されているため、ただでさえ短い最大４小節が最大２小説になります。
・３連符もありますが、１つのパターンで、例えば１６分の３連と１６分を混在させることができません。パート別にステップ単位を変更することも不可です。

操作性
・エレクトライブは一番最初のモデルを持っていただけなので比較はできませんが良いと思います。
・階層の下の方に行かないといじれない部分もありますが、基本的なものはツマミでいじれます。
・リズムは良いのですが音程があるものについてはステップエディットが使いづらいです。

改善して欲しい点
・ディケイとリリースを個別にいじれるように。例えばシフトを押すとディケイのみがいじれる、など。
・１パターンの最大小節数を８小節に。小節を選択するボタンは４つですが、シフト同時押しで５〜８を選択できたら最高です。
・３連符とそれ以外のステップを１パターン内に混在できるようにして欲しい。
・音程があるパートのステップエディットがやりずらいのでその改善を希望します。
・打ち込んだノートを数ティック前後にずらす機能が欲しい（シャッフル機能はありますが）。

総評
　基本的には外観も音も好きです。また音色波形も使えるものが厳選されていると思いますし、大体網羅されている気がします。