「頭がいい」とは、文脈力である。 (角川文庫) の感想

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タイトル「頭がいい」とは、文脈力である。 (角川文庫)
発売日2014-09-10
製作者齋藤 孝
販売元KADOKAWA / 角川書店
JANコード登録されていません
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 日本のエッセー・随筆 » 近現代の作品

購入者の感想

前著「「頭がいい」とは、文脈力である。」(2004年刊)の文庫化です(特に加筆なし)。本書では、"頭のよさ"を次の4つの段階に分けて定義しています:
D:《再生》丸暗記。意味は理解できなくとも覚えることができ、覚えたことをそのまま繰り返す力。
C:《再構築》記憶に基づいてを自分で再構築できる力。要約できること、その際に優先順位を決められる力。
B:《アイディア》知識や情報を自在に組み合わせて、自分自身で新たなアイディアを出せる力。
A:《型》新しい意味を生み出す力。膨大な経験知を基にして、何にでも応用可能な型、パターンを創り出す力。時代を超えて人が使える「型」を創出する力。(漢字・そろばん・九九のレベルから物理法則に至るまで)

本書ではD→Bへのランクアップを狙っています。齋藤先生はランクアップのためのキーポイントが単なる「記憶力 ("物知り")」ではなく「文脈力」であると喝破しています。モノ(コト)とモノ(コト)の間に時空間的な"繋がり"を見出すこと、視覚にも訴えるようなストーリーとして語ることが出来ること。これが出来れば"文脈力"が備わったと言えます。(東大入試問題(歴史)は"文脈力"(Cレベル)の例として面白かったです。時間軸(原因→結果の視点)及び空間軸(地政学的視点)の両方の意味での"繋がり"が理解できていないと答えられない問題です) 本書では文脈力upのための齋藤流勉強法や心構えが色々と書かれています。
文庫本でお手頃ですので、齋藤孝先生の本をあまり読んだことがない、という人なら読んで損はないでしょう。

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