人生生涯小僧のこころ の感想

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タイトル人生生涯小僧のこころ
発売日販売日未定
製作者塩沼 亮潤
販売元致知出版社
JANコード9784884748036
カテゴリ人文・思想 » 宗教 » 仏教 » 仏教入門

購入者の感想

千日回峰業を満行した僧は大阿闍梨となる。
塩沼亮潤師は吉野金峰山寺1300年の歴史で2人目となる大阿闍梨だ。
回峰行は、大峯山の山頂まで上って帰ってくる往復48kmのコースを、千日間休みなく行うものである。
ただし、期間は5/3から9/22まで。
満行までは9年かかる。
行者は短刀とロープを常に持参し、途中で挫折したときには命を絶たなければならないほどの苦行。
いったん行に入ると、体調は良いか悪いかではなく、「悪い」か「最悪」かなのだという。

塩沼師が僧となるために、仙台の家を出るとき、母親は味噌汁を作ってくれた。
朝一番の新幹線のため、朝食を食べる暇はない。
せめて味噌汁だけでもという親心。
味噌汁を飲み終え、いざ旅立ちのとき。
母親は塩沼師の茶碗と箸をゴミ箱に捨て、こう言った。

「もうお前の帰ってくるところはないと思いなさい。どうせお坊さんになるんだったら、砂をかむような苦しみを味わってきなさい。母ちゃん、ばあちゃんのことは何の心配もいらないから」

元気よく家を出たものの、新幹線の扉が閉まった瞬間、思いがこみ上げる。
しかし。涙はこらえて修行へ向かった。
後に回峰行500日目の頃、塩沼師は体調を崩し、行を断念しなければならないか、という状況のときに、この時のことを思い起こしてなんとか乗り切った。

「人生生涯小僧のこころ」

これは千日の満行を前にした999日目の夜に師がしたためた言葉だ。

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