世界一騙されやすい日本人 ~演技性パーソナリティ時代の到来 の感想

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タイトル世界一騙されやすい日本人 ~演技性パーソナリティ時代の到来
発売日販売日未定
製作者和田 秀樹
販売元ブックマン社
JANコード9784893088321
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門

購入者の感想

本書のタイトルは些か挑発的なイメージも否めないが、副題に見える『演 技 性 パーソナリティ』(及び「自 己 愛 性 パーソナリティ」)と言った学術的な概念(ないし“人 格 性”のカテゴリー)を検証ツールとして、「国家に、政府に、新聞・TVに、医師に、友人に、もう 騙 さ れ な い ための心構え」(「商品の説明」より)、端的に言えば、右のような生活・情報流通分野における実例を批判的に分析しながら、国民の“情報リテラシー”の向上・啓蒙を目的とするものと言って良いだろう。当然ながら、この類の“情報リテラシー”論には多くの先行類書が存するところで、かかる“情報リテラシー”論(本書)に対する、読者自身の“情報リテラシー”の精度も前提とされると言わねばなるまい。このように表現すると論理の循環も否めないところだが、いみじくも著者が「医学に客観はない」(156頁)と述べるように、価値的是非の伴う事実評価においては、多かれ少なかれ“価値相対的”に見ざるを得ないのであって、このことは情報判断の不可避な“情報リテラシー”論であっても異なるところはないと言うべきである。身も蓋もない言い方になるが、“情報リテラシー”論にも「客観はない」と言いうるのである。かかる価値相対論については、本書の中でも特に著者の専門領域である第4章のトピックにおいて、投薬、治療法、治癒の確率的判断等の論述において指摘されているところであり、著者のスタンスとして否定するものではないと考えるべきだろう。

本書は上述のような趣旨と著者の「精 神 心 理 学」的アプローチから、昨今社会的に騒動となった個別事件や事象について、「自 己 愛 性」及び「演 技 性」という2つの「パーソナリティー」(人 格 的 特 徴)を基に(第1・2章)、“騙 し・騙 さ れ や す い”ところの場面、手法、要因などの功罪を批判的に検証しつつ(第3・4章)、身近な“情報リテラシー”論を説くという、医学的アプローチが特徴的である。他方で、テレビ業界に敬遠されたことや「東 大 教 授」について自嘲的な筆致も見受けられるところ(9〜19・52〜55頁ほか)、「大 学 教 授」について「新設」大学の教授の方が「業績がある」としつつ、著者自身の「肩書」(1995年設置の「大 学 教

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