睡眠のはなし - 快眠のためのヒント (中公新書) の感想

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タイトル睡眠のはなし - 快眠のためのヒント (中公新書)
発売日販売日未定
製作者内山 真
販売元中央公論新社
JANコード9784121022509
カテゴリ » ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学

購入者の感想

2年近く中途覚醒に悩まされています。
いくつかの本や雑誌などのHOW TOものも読みました。
やたらに不安をあおったり、断定的な物言いの本もありますが、この本はそういった本とは趣の異なるものでした。
もちろん読めば眠れるようになるものでもありません。
副題もふくめた書名どおりの内容です。

しかし切実に答えを求めてこの本を手に取る人もがっかりすることはないはず。
私は睡眠/不眠のとらえかたのヒントだけでも気持ちがすこし楽になりました。
睡眠学の視点で人間について書かれているからかもしれません。

※専門的な内容とはいえそこはあくまで新書レベルです
※結論を導くような書き方ではないので、章ごとにどこからでも読めます

「昼食後に眠くなるのは、脳に血流が行くためである」「人間は8時間睡眠を取るのが一番良い」「夜10時に寝れば肌がきれいになる」など、雑誌の特集とかで取り上げられてきたことが、すべて根拠がなかったなんて・・・・・・ まさに目からウロコだった。
各コンテンツはエビデンスに基づき、最新の睡眠学のデータが取り上げられている。専門家の書いた書籍は専門用語が多くて理解しにくいものが多いが、本書は専門用語を知らなくても理解できるようわかりやすく書かれていてとても読みやすい。読後、睡眠について誰かに話したくなる本である。

全国の5人に1人が何らかの不眠の症状をもっているという。慢性的な症状でなくても、眠られぬ夜を過ごしたことのある人は多いはずだ。人はどのようにして不眠になり、その対処法はどのようにありうるか。多くの睡眠障害の診療を経験してきた睡眠の科学と医療のプロ中のプロが、睡眠の真相と不眠の問題をめぐり幅広い話題を簡潔かつ明解に語ってくれるのが本書である。
人間にとって最も健康的な睡眠時間(成人であれば6時間台から7時間台ぐらい)、睡眠が記憶の定着や技能の修得に及ぼす働き、金縛り(睡眠麻痺)のメカニズムとその抜け出し方のコツ、睡眠中の成長ホルモン分泌の実態(夜更かしすると背が伸びない、肌荒れになる、は必ずしも正しくない)、不眠と病気の関係、睡眠薬との適切なつきあい方、等々、誰もが知っておいたほうがよさそうな興味深い話題が盛りだくさん。あるいは、ショッキングなことがあった日に眠れないのは、警戒心の発動であるとともに、ストレスの大きな記憶を定着させないための人体の防衛反応かもしれない、という見解などは、不眠も場合によっては悪くない、という示唆があり、面白く読めた。
睡眠/不眠について学ぶための本として、とても素晴らしい一冊です。

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