JavaScript Ninjaの極意 の感想

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JavaScriptは、「ブラウザ」という普遍的な実行環境でのデフォルト言語としての地位を持つ一方で、関数的言語・プロトタイプベース言語の癖や、thisの示すもの把握の難しさなど、躓きやすい点がいろいろあります。
この本の著者は、かの有名なjQueryの作者であるJohn Resig氏で、クロス・ブラウザ対策の一大権威であり、実際面で培われた氏のサンプルコードや解説は、とても含蓄が深く有益でした。

ただ、若干文章が長めであり、また、サンプルコードもややトリッキーな感じが多く、一つ一つの事項を初心者が理解するには厳しい面があります。
その意味では、JavaScriptのコードを自分である程度書ける、ライブラリの裏側を知りたい、というような脱初学者から上の方におすすめです。

私は、一度この本を読んで難しさを覚え、「開眼！JavaScript」本のシンプルな解説で、この忍者本で言われていたことの意味を理解し、さらに忍者本に戻って詳細がわかる、という行き来をしました。
個人的には、忍者本と開眼本の二冊を行き来されると、JavaScriptの重要ポイントが網羅的に掴めるのでお勧めです。

これからも、何度もこの本は読み込んでいくと思いますので、内容の深さに文句なく5つ星です。

JavaScirptって基本的に簡単な言語でしょ？　C++とかJavaとかはそこそこ読めるし、文法もそんなに違わなさそうだし、これならネットに転がってるサンプルコード読んでくだけで何とか……みたいに始めた人間がどうしても引っかかるクロージャとかの説明が良く分かる形で丁寧に書かれています。
「初学者を脱出する重要ポイント」と「今のWebプログラミングでは問題回避のため使わざるを得ないテクニック」辺りがバランス良く書かれていると思います。