楽園のカンヴァス (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル楽園のカンヴァス (新潮文庫)
発売日2014-06-27
製作者原田 マハ
販売元新潮社
JANコード9784101259611
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » は行の著者

購入者の感想

ルソー作の「夢」を中心に進むミステリーで、伝説の富豪が持つとある作品が本物から否かという謎を解決していく話。
芸術の難しい話も多くなく、登場する人物それぞれの思惑がある中で話が進むのでハラハラする人間関係も楽しみながら読めました。
あと私は作中の描写でルソーもピカソも好きになりました。

原田マハさんの作品は初めて読みましたがとても読みやすい文章でほかにも何か読んでみようかと思いました。

↓少しネタバレ含みますが

「夢を見た」の1章ごとにあるキャピタルの最後の考察が(心は動かされるけど)少し納得できなかったかなーアナグラムのようなそうでないような・・・解釈が難しかったです。

iPhoneで読むと、登場する絵画をリアルタイムで検索し情報が獲られる。著者のインフォメーションをプラスして物語を先に進めるとより一層、眼前にまるで「夢」を見据えてるように感じた。なかなかの迫力が、検索によって増幅した作品。
それを抜きにしても、読み進めるとテンポよく、原田さんのリズムに乗れました。もう一度、読み返して、もう一度、感触を味わいたい。

小さい頃から絵心もなく美術のセンスもない私にとって知らない世界を教えてくれた感じ。
ルソー、画家、絵、キュレーター、美術館、そこに纏わる人々。。
美術にかかわりのなかった私には最初は敷居が高く感じたが、途中から面白くなってきた。
"アートを理解するということはこの世界を理解する、アートを愛するということはこの世界を愛するということ"…なるほど。
ルソーの絵、バーゼル、美術館に行ってゆったりと鑑賞する贅沢な時間を過ごしたいと思った。
高名な画家も大富豪も…皆人生を一生懸命生きている。

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