アオイホノオ(7) (ゲッサン少年サンデーコミックス) の感想

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タイトルアオイホノオ(7) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
発売日2013-03-29
製作者島本和彦
販売元小学館
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

今回はガイナ関係では遂に首魁、岡田が登場し妖怪ぶりを発揮します。ネットの都市伝説かと思っていた「タチワニ」は岡田家の手によるものだったのですか……
庵野たちが着々と伝説を築こうとしている他方で、焔はSA社の編集からの電話に有頂天になったり、でも創作論や模写ばかりで一向に作品を描かなかったりw、ひたすら地味(^^;
でもこれは共同作業であるアニメーションと個人の作業である漫画の違いでもあり、更には、悶々としていまだ何者にもなりえない若き焔燃を描いているので、これでいいのです。
これはもう完全に青春記ですものね。島本さんには珍しく、年上の女性とのわりとリアルな恋の行方が描かれていたり。

個人的な感想を書かせてもらうと、島本先生より10歳ばかり年下の私としては、「なるほど、自分が子供・思春期の頃に若手で漫画を描いていたお兄さんたちはこういう青春を送ってたんだなぁ」と興味が尽きません。漫画家の青春期ものはトキワ荘なんかの大御所・漫画歴史的な作品はたくさんありますが、ある意味で歴史勉強な意味合いも出てしまって、神話でも紐解いているような気分になるのが私世代なんかの偽らざる気持ちです。けれどお兄さん世代の島本先生の思春期は、当時は子供ながらに同じ風景を見ていただけに、「なるほど、パロディ作家の台頭にはこんな若い勢いがあったのか」とか「ウルトラマン80は普通に餓鬼視点で見てたけど、当時既に物申したい人がいたんだな」とか「ポカリを最初に飲んだ感想は小さかった私とそんなに変わらないな」とか、風景を見る視点の違い・または意外な共通点など、自分の幼少期の記憶を別角度で見せてくれるのです。
あと80年の初頭というのは、意外と70年代の尻尾が残っているというか牧歌的だったんだなぁとか。私の世代だと宮崎事件などがあって結構様変わりしますのでー。

ちょっと自分話が多くなってすいません。あるようでなかった80年漫画史そして青春記です。個人の想いを綴るという意味で、これは間違いなく島本版まんが道でしょう

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