Blood in Blood Out の感想

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前作がEXODUSのわかりやすさが一切感じられずどうにも気に入らなかったが、ゼトロが復活して再びリフ・モンスターに舞い戻った今作はEXODUSファンなら完全にWELCOMのはず！！THRASH DOMINATION2015でのパフォーマンスも素晴らしかったし、再びここにきてスラッシュメタルが盛り上がってきた感がありますね！

見事にエクソダスサウンド！
相変わらずスッキリさせてくれます。

スティーブ・ゼトロ・スーザが再復帰しての1作目、合計で10作目のスタジオアルバムだそうです
ゼトロはエクソダスの2代目のボーカルで
初代の、暴虐非道なアメコミから飛び出て来たような(?)コミカルかつ狂気をはらんだ歌い方をする、
ポール・バロフの歌唱法を継承する人です
因みにポールの歌声はライブアルバムのアナザー・レッスン・イン・ヴァイオレンスで聴けます
今作は前作、前々作のアルバムのような、異常とも言えるスピードナンバーは影を潜めて
やや速度を抑えた、リフ中心に聴かせる曲がほとんどです
突貫工事的な曲ではなく、随所にタメや変調が見られます
ゼトロのボーカルも多彩で、フックのかかった曲調によく合っています
ハイスピードな前2作と来て、ビッグ4を超えたのではとの呼び声のある中、
専業ボーカルを迎えて集大成というよりは
新たな出発に至って、リフ中心の構成に立ち返ったといった内容になっています
スピードナンバーを期待している人は物足りないかもしれません

ゼトロの在籍しているヘイトリオットというバンドが、若いメンバーに支えらえれて
新鮮かつこれぞスラッシュという良質なアルバムを2枚出しています
ポール在籍時のアナザー~とともに、今作を聴き比べてみるのも良いかもしれません
ヘイトリオットの出来がかなり良いので
ゼトロとエクソダスの化学反応はまだ起こっていないと見て
また、ゲイリー・ホルトもスレイヤーから帰って来てまだ本調子じゃないと感じたので、星を一つ引きました
(実は随所にスレイヤーっぽいギターソロが聴けるような気もするんですが)