周公旦 (文春文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 周公旦 (文春文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 酒見 賢一 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167656560 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 |
購入者の感想
長い長い作品に取り組んでいるうちに余技で出来た作品。あの「軽さ」も健在。
周公はシャーマンとしての能力もさることながら政治手腕も見事。相手を自らの意思で動いているかのように思わせて望むかたちにしていきます。人をつかうってこういうことですねなんていうビジネス書ふうな突っ込みが入っています。
後半に入ってからの冒険では宮廷とは打って変わって未開の地。ただ物理的に死にそうなのにどこか根源で楽しんでいるところがあります。遁走というより、望んですらいたかのようです。
思えば「陋巷に在り」での顔回もそう、野蛮なことは決して嫌いではありませんでした。
周公はシャーマンとしての能力もさることながら政治手腕も見事。相手を自らの意思で動いているかのように思わせて望むかたちにしていきます。人をつかうってこういうことですねなんていうビジネス書ふうな突っ込みが入っています。
後半に入ってからの冒険では宮廷とは打って変わって未開の地。ただ物理的に死にそうなのにどこか根源で楽しんでいるところがあります。遁走というより、望んですらいたかのようです。
思えば「陋巷に在り」での顔回もそう、野蛮なことは決して嫌いではありませんでした。