スナッチ [Blu-ray] の感想

260 人が閲覧しました

アムステルダムの宝石商から強奪された巨大なダイヤモンドをめぐる悪党どものストーリー。
複数のストーリーが同時に進行する。ばちばち切り替わるストーリー展開に初めて見ると混乱するかもしれない。バラバラのストーリーが絡み合い、最後は見事に収斂する。終わったときには「お見事！」と声をあげたくなるほど。
登場人物は一癖も二癖もある一筋縄ではいかない個性的なキャラクターばかり。それも登場人物に女性がひとりもなく（！）、男性だけという潔さ。ブラットピットもよいが、思わせぶりの登場にもっと絡んで欲しいとおもうほど早々に退場する眠たげにおちかかるまぶた印象的なデル・トロ。もちろん主人公を演じるジェイソン・ステイサムも独!特の雰囲気がよいです。
ストーリー・演出よし、俳優良しときたら見るしかないでしょ！

ブラッド・ピットを前面に押し出して宣伝してるときは全く期待してなかった「スナッチ（SNATCH)」、ところがこれがよかった！古典的なハードボイルドのエッセンスをきちんと映画に取り入れて成功している例を初めて見た。つまり、無駄な心象描写を排して、ストーリー、行動とスピードで表現するというやつ。脚本も映像も“言い訳なし”のできで、もちろん勘違いの男根主義や過剰な残酷シーンのアピールも無し。