量子力学〈1〉 (基礎物理学選書5A) の感想

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必ず標準的教科書にあげられる本だが、古いこともあって避けていた。しかしあらためて読んでみたら、他書に比べてとにかく敷居が低いよう工夫されていて感動した。
考え方がスムーズに進めることを重視しているので計算や記号が煩雑に見える部分もあるが、シンプルでエレガントな量子力学は2冊目にJ.J.Sakuraiなどで補っていくのが良いと思う。

　非常に丁寧に書かれているのが印象的です。レベルは初級から中級といったところです。その解説は少なすぎず、多すぎず丁度よく無駄がありません。本の薄さの割には内容が充実しています。また、専門書には珍しく誤植が皆無です。ただし、スピンなどは２巻に詳しく書かれており、１巻だけではスピンに関して物足りなさがあります。