English as a Global Language (Canto Classics) の感想
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参照データ
タイトル | English as a Global Language (Canto Classics) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | David Crystal |
販売元 | Cambridge University Press |
JANコード | 9781107611801 |
カテゴリ | » 洋書 » Special Features » all foreign books |
購入者の感想
この本の初版は1997年に出版されたのですが、執筆は1995年だったそうです。その頃から、英語を巡る世界の状況の変化は加速度がついたのではないでしょうか。特に種々の「新英語」や、英語と他言語のコード切り替えがクローズアップされるようになり、1998年には、英語の未来を占った The Future of English?(邦訳『英語の未来』)と、英語の多様化を主テーマにした The English Languages が出版されたりしました。そういう状況ですから、初版は現実から引き離されてしまい、改訂は必然だったのでしょう。まえがきでも上記2冊について触れられています。
第5章 "The future of global English" が大幅に拡充され、新英語やコード切り替えの実例が入ったので、英語の現状をより忠実に反映した本になりました。英語の未来についての議論も、初版に比べて突っ込んだものになっています。
学問的な立場から客観的に書かれているので、その点では安心して読めるし勉強になる本ですが、もしも仮に日本語が今の英語のような立場にあったとして、世界中の人々が、好き勝手に変形して使っている、という状況になったら……。僕自身はとても冷静ではいられないと思います。特にイギリス人が持っているであろう、そういった“怨念”のようなものが全然感じられない“優等生的”な書きぶりが、ちょっと物足りなくはあります。
第5章 "The future of global English" が大幅に拡充され、新英語やコード切り替えの実例が入ったので、英語の現状をより忠実に反映した本になりました。英語の未来についての議論も、初版に比べて突っ込んだものになっています。
学問的な立場から客観的に書かれているので、その点では安心して読めるし勉強になる本ですが、もしも仮に日本語が今の英語のような立場にあったとして、世界中の人々が、好き勝手に変形して使っている、という状況になったら……。僕自身はとても冷静ではいられないと思います。特にイギリス人が持っているであろう、そういった“怨念”のようなものが全然感じられない“優等生的”な書きぶりが、ちょっと物足りなくはあります。