荒木飛呂彦論: マンガ・アート入門 (ちくま新書) の感想

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参照データ

タイトル荒木飛呂彦論: マンガ・アート入門 (ちくま新書)
発売日販売日未定
製作者加藤 幹郎
販売元筑摩書房
JANコード9784480067586
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

本書を手にしてみようと思うのは大抵JOJOファンであると思うのだが、正直お勧めは出来ない。
口述したものを起こしたらしい文章は著者の回りくどい言い回しに加え、JOJOファンなら言わずもがなな補足も含め、いちいち括弧で解説が入ってくるので読んでいると疲れる事この上ない。
肝心な内容だが、著者はJOJOを「世界最高水準の傑出した作品」と評するが、何故そうなるかは本書を読んでも全く解らない。その理由は只ひとつで、「著者は漫画を碌に読んだ事がない」からである。比較対象として挙がっている作品は石ノ森章太郎くらいで、あとは一気に鳥獣戯画まで話が飛ぶ。当然、JOJOが後発に与えた影響や、逆に先達から受けた影響などの論点もほぼ皆無。これで漫画史におけるJOJOの立ち位置など語れるわけが無いし、別に目新しい論点がある訳でもない。「アート」の文脈でも似たようなもの。ジョジョ立ちとも呼ばれる独特なポージングは海外アート作品からの影響があることなど直ぐにわかる事だがその様な点もスルー。高尚に見える文章だが具体的論証を欠いたこじつけの様な理屈(著者の思い込みにしか思えない独自の解釈)ばかりで中身は何も無いに等しい一冊。
あと、当たり前の話だが荒木先生による描き下ろしの絵は無い。

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