短歌のレシピ (新潮新書) の感想
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参照データ
タイトル | 短歌のレシピ (新潮新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 俵 万智 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784106105111 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 詩論 |
購入者の感想
短歌を作る上でのヒントを解説している本。雑誌の連載が元になっている。添削形式が中心になっており、要点や指摘内容が具体的なので、なかなか面白い。擬音を生かそう、比喩の出し方に心をくだこう、だめ押しの一歩手前で止めよう、A+Bの効果を狙おう、読者を信頼しよう、あと半歩のさじ加減を考えよう、「は」と「が」で変わること、主役は一人にしよう、といったような32のポイントが挙げられている。
この本のもうひとつの魅力として、収録されている作品の面白さがある。優秀作として取り上げられているものはもちろん見事だが、添削対象になっている短歌も良くないというのではなくてむしろその逆で十分な魅力を持った作品が多く、それをこうしたらさらにこの言葉が生きるとか、完成度が上がるとか、こういうふうに組み替えてみると別の表情が生まれる、といったようなアドバイスが多い。素人にとっては、むしろ添削前の方がインパクトがあっていいのではないかと思えるものすらある。
様々な短歌の表現を通じて、言葉とその組み合わせが持つ可能性と奥深さも味わえた。
この本のもうひとつの魅力として、収録されている作品の面白さがある。優秀作として取り上げられているものはもちろん見事だが、添削対象になっている短歌も良くないというのではなくてむしろその逆で十分な魅力を持った作品が多く、それをこうしたらさらにこの言葉が生きるとか、完成度が上がるとか、こういうふうに組み替えてみると別の表情が生まれる、といったようなアドバイスが多い。素人にとっては、むしろ添削前の方がインパクトがあっていいのではないかと思えるものすらある。
様々な短歌の表現を通じて、言葉とその組み合わせが持つ可能性と奥深さも味わえた。