考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書) の感想
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参照データ
タイトル | 考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 俵 万智 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784106100833 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 詩論 |
購入者の感想
指南書!と、かしこまらなくても読み物としても充分楽しめる。
「副詞には頼らないでおこう」
「主観的な形容詞は避けよう」
など、ここには「短歌」だけでなく、何かを言葉で表現しようとするときのヒントがある。
例えば、“しばらく”、“ゆっくり”などの副詞はとても手軽で、ある一定のイメージを読み手に与える。しかし、この「一定の」イメージこそが表現の敵なのだと教えてくれる。
また、“愛しい”とか“寂しい”という言葉、口にしたとたんに、嘘くさく感じられることはないだろうか?もしくは、その言葉では足りない、言い表せない、というもどかしさを感じたことは?
言葉と感情の間は常に温度差をはらんでいる。その温度をいかに伝えるか?それこそが表現の醍醐味なのだ、ということがじわじわと(これがいけないんですね!)伝わってくる。
各章に実例として挙げられている、有名・無名の歌も効果的。
「副詞には頼らないでおこう」
「主観的な形容詞は避けよう」
など、ここには「短歌」だけでなく、何かを言葉で表現しようとするときのヒントがある。
例えば、“しばらく”、“ゆっくり”などの副詞はとても手軽で、ある一定のイメージを読み手に与える。しかし、この「一定の」イメージこそが表現の敵なのだと教えてくれる。
また、“愛しい”とか“寂しい”という言葉、口にしたとたんに、嘘くさく感じられることはないだろうか?もしくは、その言葉では足りない、言い表せない、というもどかしさを感じたことは?
言葉と感情の間は常に温度差をはらんでいる。その温度をいかに伝えるか?それこそが表現の醍醐味なのだ、ということがじわじわと(これがいけないんですね!)伝わってくる。
各章に実例として挙げられている、有名・無名の歌も効果的。