大学入試 自由英作文のすべて の感想
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参照データ
タイトル | 大学入試 自由英作文のすべて |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 鬼塚 幹彦 |
販売元 | 研究社 |
JANコード | 9784327764715 |
カテゴリ | ジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » 英語 » 英語よみもの |
購入者の感想
自由英作文の対策ほど難しいものはない。それはどんな書き方をしてもいいからである。
自由なのだから何を書いても自由だという考えもあるだろうが、採点官が点数をつけるのだからやはり制約がある。少なくとも採点官が点数をつけられるような内容にしなければならない。だが、そのように想定しても、結局は具体的な方策は見えてこない。
本書はそんな対策がつかみがたい自由英作文にみごとに対応した参考書兼問題集である。本書の方針はおもに2つで、「この問題はこのパターンの構文を使う」という文法面からのアプローチと、「こういった内容ならこういった流れで書く」という内容面からのアプローチである。後者については何冊か出ているが、前者について解説した本は見たことがない。こういったアプローチができるのは、著者がネイティブ発想と日本人発想を熟知しているからにちがいない。
もう1つ特筆すべきは、答案が「こてこての」受験英語で書かれている点である。同著者の『「京大」英作文のすべて』の英語は受験生レベルを超えた知的水準の高い英語で書かれていたが、本書はこの逆をいっている。おそらく「受験英語レベルでも満点がとれる」という著者の見解をあらわしたものであろう。ある程度、英作文の訓練をこなしてきた受験生ならなんとか書けるレベルの英語が使われており、実践的である。「本音の参考書」という面が強い。
ただし、本書を使う際には「読みやすさ」に注意したほうがよい。さらっと読めてしまうが、じつはかなり高度で重要な内容が含まれている。さらっと流してしまうと、身につかずに先に進んでしまい、たいして力がつかずに読み終えてしまう危険性がある。まず、本書で使われているパターンをまず自分のものにして、次に、本書をかたわらにおいて、志望校の過去問を解くような訓練をするといいのではないだろうか。
自由英作文という対策の立てがたい分野に1つの方針を示した点で画期的である。著者一流のクセのある本であるが(とはいえ、著者の本の中ではクセは少ないほうだが)、モノにできれば強い味方になってくれるだろう。
自由なのだから何を書いても自由だという考えもあるだろうが、採点官が点数をつけるのだからやはり制約がある。少なくとも採点官が点数をつけられるような内容にしなければならない。だが、そのように想定しても、結局は具体的な方策は見えてこない。
本書はそんな対策がつかみがたい自由英作文にみごとに対応した参考書兼問題集である。本書の方針はおもに2つで、「この問題はこのパターンの構文を使う」という文法面からのアプローチと、「こういった内容ならこういった流れで書く」という内容面からのアプローチである。後者については何冊か出ているが、前者について解説した本は見たことがない。こういったアプローチができるのは、著者がネイティブ発想と日本人発想を熟知しているからにちがいない。
もう1つ特筆すべきは、答案が「こてこての」受験英語で書かれている点である。同著者の『「京大」英作文のすべて』の英語は受験生レベルを超えた知的水準の高い英語で書かれていたが、本書はこの逆をいっている。おそらく「受験英語レベルでも満点がとれる」という著者の見解をあらわしたものであろう。ある程度、英作文の訓練をこなしてきた受験生ならなんとか書けるレベルの英語が使われており、実践的である。「本音の参考書」という面が強い。
ただし、本書を使う際には「読みやすさ」に注意したほうがよい。さらっと読めてしまうが、じつはかなり高度で重要な内容が含まれている。さらっと流してしまうと、身につかずに先に進んでしまい、たいして力がつかずに読み終えてしまう危険性がある。まず、本書で使われているパターンをまず自分のものにして、次に、本書をかたわらにおいて、志望校の過去問を解くような訓練をするといいのではないだろうか。
自由英作文という対策の立てがたい分野に1つの方針を示した点で画期的である。著者一流のクセのある本であるが(とはいえ、著者の本の中ではクセは少ないほうだが)、モノにできれば強い味方になってくれるだろう。