花神 (下巻) (新潮文庫) の感想

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タイトル花神 (下巻) (新潮文庫)
発売日販売日未定
製作者司馬 遼太郎
販売元新潮社
JANコード9784101152196
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

 本作品を読むまでは大村益次郎と言う人物を知りませんでした。そして、本作品を読むまでは、「幕末は竜馬、西郷、大久保、新撰組を抑えておけば大丈夫だ」とも思っていましたが、本作品を読んでからはその考えは一新されました。本作品を読んで、幕末には、大村益次郎をはじめまだまだ魅力のある人物、逸話がたくさんあることが分かりました。そして、本作品を読んで更に幕末に興味を持つことが出来ました。

 もし、幕末が「教科書に出てくる人物さえ知っていればいいや」を思っている人は、それは大きな勘違いなので、そのような人は是非読んで欲しいです。そして、一度読んでいただいたら幕末の奥深さを知ってもらうのと同時に、きっと幕末が好きになってもらえると思います。もし、「大村益次郎という人物に興味がもてない」と言う人は、無理に本作品から入る必要はないので「竜馬がゆく」などから入ってみることをお勧めします。また、「あまり本を読むのは得意ではない」と言う人は、大河ドラマのDVDもあるので、そちらから入ってみることをお勧めします。

倒幕の仕上げの段階に登場した大村益次郎。

彼は、極めて有能な実務家で、淡々と着実に仕事を進めていく。

彼にとっては、蘭学も医学も戦術も

すべて最先端の知識をもとに

普通の仕事をしているに過ぎないが、

当時の人からみれば

神のように見えたり、冷たく見えたり、洋夷に日本を売り渡して

いるように見えたようだ。

高杉晋作といい、大村益次郎といい、司馬氏は

日本人が忘れてはいけない偉人を見事に描いていると思いました。

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