理想の図書館とは何か: 知の公共性をめぐって の感想
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参照データ
タイトル | 理想の図書館とは何か: 知の公共性をめぐって |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 根本 彰 |
販売元 | ミネルヴァ書房 |
JANコード | 9784623060979 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 図書館情報学 |
購入者の感想
ここ約10年の間に著者公開した図書館に関わる論考を1冊にまとめたもの。著者の論文集は刊行されるごとに精緻な議論で感心させられる。漏れがないのである。自然体で柔軟な議論で、問題設定に無理がなく、日本での問題意識を総括する視野で描き、それを検証するために海外の図書館でも調査を繰り返している。初出原稿を採録するのではなく、追加修正がなされている。
日本の図書館界の問題点は、法律や行政を含めて、日本的特性に満たされており、先進国としては世界共通の基盤に立つとは云いがたい面が多数ある。その問題点をやんわりと指摘している。その代表的テーマは、知の公共性である。理想の図書館の基盤である。運営は各国の特殊事情によらざるを得ないが、民主主義を標榜するならば、知の公共性が第一義的根拠であろう。
図書館の関係者必読の1冊が増えた。特に図書館のヘビーユーザーに読んでほしい。
日本の図書館界の問題点は、法律や行政を含めて、日本的特性に満たされており、先進国としては世界共通の基盤に立つとは云いがたい面が多数ある。その問題点をやんわりと指摘している。その代表的テーマは、知の公共性である。理想の図書館の基盤である。運営は各国の特殊事情によらざるを得ないが、民主主義を標榜するならば、知の公共性が第一義的根拠であろう。
図書館の関係者必読の1冊が増えた。特に図書館のヘビーユーザーに読んでほしい。