ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (電撃文庫) の感想

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参照データ

タイトルネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (電撃文庫)
発売日2013-07-10
製作者聴猫 芝居
販売元アスキー・メディアワークス
JANコード9784048917995
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

ネトゲオタクの主人公が、ゲーム内で結婚したヒロイン、そしてギルドメンバーとオフ会をして、全員が同じ学校(そして主人公以外女性)でとうとうオンゲ部をつくって皆でネトゲライフ!なお話です。内容的には軽い学園ライフもの。ヒロインのアコちゃんはラノベでもトップクラスの痛さ・・・(ネトゲ中毒・地雷ヒーラー・ひっきー・コミュ症・そしてヤンデレ)、残念すぎるのに何故かとっても可愛いのは作者さんさすがです。
ネトゲネタが所々に盛り込まれいて、ネトゲをやったことがある人はかなり心当たりのあるネタも出てきて面白いと思います。
主要キャラの性別状況的にはハーレムなんですが、この作品はラノベによくある、主人公があのヒロインこのヒロインと優柔不断にブレることはなく、最初から一択ルートというのが見ててスッキリします。そしてニヤニヤします。
ネトゲネタについては結構やりこみネタから浅いパロまで入ってるので、どこまで理解できるかは読者にもよりますが、テンポもいいし、主人公とヒロインの絡みだけでも十分に楽しめると思います。

 正直ネトゲものは嫌いなので迷ったのですが、前作『都市伝鬼』が好きだったので読んでみました(ラノベで作者買いは危険ですが)。そしたら案外面白かったです。SAOのような他のネトゲものと違い、この作品ではあまりネトゲの中身自体は重要でなく、あくまで「ネトゲをやっている高校生」が中心で書かれているからです(ネトゲをやらない私にはログインゲームなる不毛な遊び方は知りませんでした(笑))。これはむしろ『中二病でも恋がしたい』のような現実と空想がごっちゃになった女の子と出会った男子の物語です。このタイプの話は昔から少女漫画などでは定番のラブコメネタでしょう(かつてはおとぎ話の中の王子様に恋する女の子でしたが)。
 ただちょっと気にいらない点が2つほどありました。一つはネットスラングの多用で、まあこれはネットゲーマーらしさを出す演出ということで我慢できなくもないのですが、もうひとつは最近のラノベでは当たり前のようになっている、主人公以外の主要キャラがみんな女子ということです。別にハーレム系にするわけでもないのにそれは必要ないだろうと思います。特にマスターこと生徒会長は男子で問題ないキャラなのに。
 続きは...出るんでしょうか。電撃は打ち切り作品の墓場と化しているので正直不安です。別に他のレーベルでも打ち切りなんていくらでもありますが、電撃のそれは露骨すぎる気がします。ヒットしたらヒットしたで完結してないのに二番煎じの新作書かせるし。もうちょっと作家を大事にしてほしいです。なんか愚痴になりましたが頑張って生き残って欲しいです。

ROから10年、ネトゲも一般化したようだ。M(メガ)だの課金だのステ振りだの無説明で出て来て見事な仕事だと感心するがどこもおかしくはない。ブロント語を常識として使い、らんらんの出荷まで行うラノベがかつてあっただろうか。メインヒロインが彗星系彼氏ばりのネタトーク技能持ちで、ネトゲ廃の迷ゼリフ集みたいな会話尽くし。他キャラも、ネトゲ推奨PCにキュンキュンしちゃう低スペPC使いのミジンコ升erさん、金の力でなぎ倒す課金厨さんと、多彩なネトゲ廃っぷり。さすがに電撃は格が違った。
ネトゲパロ会話については、通じる人と通じない人でどちかといえば正反対の評価になりそう。わかれば実際あるあるな会話にじゅぁわくるくる。適当な拾い物ではなく、どっぷり好きでやってるとわかるパロ。その分、わからなかったり、浅はかさは愚かしいと思うなら、取り残されるかも。

ネトゲパロ以外では、オープンオタクという主人公の立ち位置、ネットに親しんだデジタルネイティブのネットとリアルの距離感が面白い。オタク趣味は隠すもの・ネットはリアルと別物という前世紀感覚と違って、新鮮。今やオタクもコミュ障じゃなく、周囲の非オタ軽オタが共通の話題を持つようになってるんだね。人の目を気にせず開き直るのでも自分一人の処世術でもなく、クラス内の人間関係をうまく回す潤滑油ポジションのオープンオタクのあり方は、目新しかった。

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