フェルメール 光の王国 (翼の王国books) の感想
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参照データ
タイトル | フェルメール 光の王国 (翼の王国books) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 福岡伸一 |
販売元 | 木楽舎 |
JANコード | 9784863240407 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
美術の本として読むよりは、旅行記として読んだほうが面白く読めるかもしれない。ANAの機内誌への連載のために始まった企画だということを序文に入れてくれたほうが、この本のあり方を読む前に理解できたと思う。著者と美術、あるいはフェルメールとの関わりがどこまで読んでも克明に浮かび上がらず、そのためにこの本をどのように読めばよいかをやや考えあぐねたからだ。フェルメール本としてではなく、フェルメールをめぐる旅の本として読む方が、読後に得ることは多そうだ。
著者の専門である科学の物語にひきつけて語られる部分には、経験に基づく鋭い思索が表れており、他に際立って生き生きと書かれている。学者が常に自分の専門にひきつけて語ることは一般的に忌避される傾向にあるが、この本では逆にその部分が面白みとなっていると感じた。
著者の専門である科学の物語にひきつけて語られる部分には、経験に基づく鋭い思索が表れており、他に際立って生き生きと書かれている。学者が常に自分の専門にひきつけて語ることは一般的に忌避される傾向にあるが、この本では逆にその部分が面白みとなっていると感じた。