徒然草 1 全訳注 (講談社学術文庫 428) の感想

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タイトル徒然草 1 全訳注 (講談社学術文庫 428)
発売日販売日未定
製作者吉田 兼好
販売元講談社
JANコード9784061584280
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

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『徒然草』第三十九段より法然上人の言葉

ある人、法然上人に、
「念仏の時、睡りにをかされて行を怠り侍る事。いかがしてこの障りを止め侍らん」
と申しければ、
「目の醒めたらんほど、念仏し給へ」
と答えられたりける、いと尊かりけり。また、
「往生は、一定と思へば一定、不定と思へば不定なり」
と言はれけり。これも尊し。また、
「疑ひながらも念仏すれば、往生す」
とも言はれけり。これもまた、尊し。

法然上人の教えを全面的に肯定する兼好の言葉です。

念仏を唱えるだけで往生できるという教えは、ずいぶんと都合のよいものだなあと思っていたけれど、解説の言葉を読んで自分の浅はかさを思い知らされました。

「無類の博学でありながら煩瑣な教理を排し、どんな無知な、意志薄弱の者にも可能なかたちで法を説いた法然に対する処遇として、その抑制ぶりは効果的である。」

三木紀人さん訳注の講談社学術文庫版『徒然草』は、語釈と解説が大変充実していますので、徒然草をじっくり味わうには最適だと思います。

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