Q.E.D.証明終了(49) (講談社コミックス月刊マガジン) の感想
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参照データ
タイトル | Q.E.D.証明終了(49) (講談社コミックス月刊マガジン) |
発売日 | 2014-10-17 |
製作者 | 加藤 元浩 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784063714388 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
49巻
前半「無関係な事件」
内定の取れない就活生がバイト先で中国マフィアの抗争の重要なカギを握る人物が殺される現場に遭遇。命の危険を感じた彼は、弟を通じて燈馬に相談することに。
前半は久しぶりの闇社会もの。難しい題材の割に話そのものはシンプルで読みやすく、テンポよく進んでいきます。そのためトリックも簡単なもので証拠も一番揃えやすいものになってます。
この話のすごいところは無駄が一切ないところ。設定も登場人物も余計な脂肪をそぎ落としたため、話がすらすらと頭に入ってきます。
無駄を削ったとありますがその割に裏付けはしっかりしており、「なぜ主人公は就活生という設定なんだろう?」「なぜ中国人の暴力団にしたのだろう?」という読者の疑問にはきちんとアンサーが用意されています。細かいところでいうと主人公の友人のハゲ頭にも意味があります(笑)
シンプルで説得力のある、素晴らしい作品です。
後半「ラブストーリー」
45年前、ある男が学生時代に撮った未完の映画。偶然にも映画のヒロインと可奈がそっくりだったために映画を完成させるべく編集作業に乗り出した男だったが、志半ばでこの世を去ってしまう。境遇に同情した可奈は燈馬を呼び出して男が描きたかったラブストーリーを完成させることに…
前半とは打って変わって非常にのんびりした作品です。故人の思い出を紡ぐストーリーなので当然ですが。
まさしく男が一生をかけて描いた愛だと言えます。確かにこの内容では結末にすごく悩むでしょう。
男の友人も「幻影の愛」派と「現実の愛」派に分かれていてどちらの主張も共感できてしまうため、私も結局どちらとは言えないです。そして男がこういったラストにしたのも納得できます。
ちなみにこの話には答えが最初からあります。解答編の前で燈馬が「映画の素材は確かにすべて撮られていたんです」と言っていますがまさにその通りで、最初から提示されていた答えの意味を変えて最後に出してきます。こんなやり方をするの、加藤先生以外で見たことないです。
今巻はどちらも書き下ろしですが、どちらも素晴らしい作品です。
前半「無関係な事件」
内定の取れない就活生がバイト先で中国マフィアの抗争の重要なカギを握る人物が殺される現場に遭遇。命の危険を感じた彼は、弟を通じて燈馬に相談することに。
前半は久しぶりの闇社会もの。難しい題材の割に話そのものはシンプルで読みやすく、テンポよく進んでいきます。そのためトリックも簡単なもので証拠も一番揃えやすいものになってます。
この話のすごいところは無駄が一切ないところ。設定も登場人物も余計な脂肪をそぎ落としたため、話がすらすらと頭に入ってきます。
無駄を削ったとありますがその割に裏付けはしっかりしており、「なぜ主人公は就活生という設定なんだろう?」「なぜ中国人の暴力団にしたのだろう?」という読者の疑問にはきちんとアンサーが用意されています。細かいところでいうと主人公の友人のハゲ頭にも意味があります(笑)
シンプルで説得力のある、素晴らしい作品です。
後半「ラブストーリー」
45年前、ある男が学生時代に撮った未完の映画。偶然にも映画のヒロインと可奈がそっくりだったために映画を完成させるべく編集作業に乗り出した男だったが、志半ばでこの世を去ってしまう。境遇に同情した可奈は燈馬を呼び出して男が描きたかったラブストーリーを完成させることに…
前半とは打って変わって非常にのんびりした作品です。故人の思い出を紡ぐストーリーなので当然ですが。
まさしく男が一生をかけて描いた愛だと言えます。確かにこの内容では結末にすごく悩むでしょう。
男の友人も「幻影の愛」派と「現実の愛」派に分かれていてどちらの主張も共感できてしまうため、私も結局どちらとは言えないです。そして男がこういったラストにしたのも納得できます。
ちなみにこの話には答えが最初からあります。解答編の前で燈馬が「映画の素材は確かにすべて撮られていたんです」と言っていますがまさにその通りで、最初から提示されていた答えの意味を変えて最後に出してきます。こんなやり方をするの、加藤先生以外で見たことないです。
今巻はどちらも書き下ろしですが、どちらも素晴らしい作品です。