マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女 の感想
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参照データ
タイトル | マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | マララ ユスフザイ |
販売元 | 岩崎書店 |
JANコード | 9784265860135 |
カテゴリ | 文学・評論 » 評論・文学研究 » 外国文学研究 » 英米文学 |
購入者の感想
初めてマララさんの著書を読んだ。子どもの教育、女の子の権利、貧困、パキスタン情勢などがキーワードとなろうが、期せずして、その奥深さ、力強さ、学ぶべき情報量の多さに圧倒された。マララさんについては、西側先進国が作り上げた、もう一つの子ども兵、という揶揄も耳にする。しかし、そうした評を一蹴してあまりある良書。年齢に関係なく、死の淵をのぞいた人がもつ、達観、生きることへの感謝、思い切りの良さ、そして勇気。銃撃後、意識を取り戻し、異国の病院にいるらしいことに気づいた後、生死の境をさまよいつつも、真っ先に、治療費を払えないことに思い悩む描写が、あまりにリアルで貧困とは何かを物語っている。銃撃前の、故郷での生き生きとした生活の描写も魅力的だ。世界の人口第6位に位置する大国パキスタンの人々の日常生活を知るうえでも興味深い。こうしたことが伝わったのも、道傳さんの訳のすばらしさか。学生に国際政治の読み物としても勧めたい。最後に対象が「小学校高学年から一般」という本書の作りの副産物で(振り仮名が少々うっとうしい一方で)文字が大きく、老眼の大人の目に優しいのは有難かった。
2014年マララさんは史上最年少でノーベル平和賞を受賞されました。
本書はマララさんご自身による初めての書き下ろし手記だそうです。
一人称ではじまるマララさんのストーリーを
マララさんにくっついて、新鮮な気持ちで読み進めていきました。
平和だったパキスタンの日常がテロリストによって、恐怖に脅かされていくその過程を
マララさんの目線から描かれています。
ぶれないマララさんの勇敢な姿と並行して
彼女自身にしか描けない10代の女の子らしい一面が随所に溢れ、
率直に語られていきます。
特に兄弟たちとの普段着の関係〈どこにでもあるような姉弟関係〉や、
お隣に住んでいる女の子サッフィーナちゃんとのいさかいや
親友モニバさんとの豊かであったり、そうでなかったりする関係は
国や世情を越えて、一致している部分であり、ほほえましくなりました。
気高い精神の持ち主であられながら文盲だったお母様が
文字を獲得しようと勉強をはじれられたという文面に接して
とても安堵しました。
子どもたちにも手渡していきたい1冊です。
本書はマララさんご自身による初めての書き下ろし手記だそうです。
一人称ではじまるマララさんのストーリーを
マララさんにくっついて、新鮮な気持ちで読み進めていきました。
平和だったパキスタンの日常がテロリストによって、恐怖に脅かされていくその過程を
マララさんの目線から描かれています。
ぶれないマララさんの勇敢な姿と並行して
彼女自身にしか描けない10代の女の子らしい一面が随所に溢れ、
率直に語られていきます。
特に兄弟たちとの普段着の関係〈どこにでもあるような姉弟関係〉や、
お隣に住んでいる女の子サッフィーナちゃんとのいさかいや
親友モニバさんとの豊かであったり、そうでなかったりする関係は
国や世情を越えて、一致している部分であり、ほほえましくなりました。
気高い精神の持ち主であられながら文盲だったお母様が
文字を獲得しようと勉強をはじれられたという文面に接して
とても安堵しました。
子どもたちにも手渡していきたい1冊です。