つながる図書館: コミュニティの核をめざす試み (ちくま新書) の感想

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タイトルつながる図書館: コミュニティの核をめざす試み (ちくま新書)
発売日販売日未定
製作者猪谷 千香
販売元筑摩書房
JANコード9784480067562
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 図書館情報学

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購入者の感想

利用者から「住みたい」と言われる図書館、島全体を図書館にしようとする図書館(?)、市民が開館日を祝う図書館、そして代官山の蔦屋書店みたいな図書館…本書は「無料貸本屋」的あり方から脱却しようと試みる図書館10余館、それらの関係者を取材し、所感を交えつつ紹介するルポルタージュです。ここ10年間の公共図書館の活動や問題点をまとめた本って多くなさそうなので、資料的にも貴重なものになるのではと感じています。

武雄市や指定管理者制度のような意見の別れるテーマについては、著者が肩入れする側の意見のみが紹介されがちですが、本書は賛否双方の見解をきちんと紹介しているのが良かったです。中でも、管理者業務を多数受注している図書館流通センターに取材して「指定管理者から見た指定管理者制度の課題」を浮き彫りにする節は、「言われてみれば受注側にも言い分があるはずだから、それに気づいて取材をした著者はすごいな」と感嘆。

著者ほど図書館を生活の一部として使ってこなかったこともあり、自分が暮らす町の外にはこんな図書館があるのかと驚きましたし、こういう素敵なところなら行ってみてもいいかもと感じさせられた良い本です。東北の図書館を扱う続巻にも期待。

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