認知症が嫌なら「油」を変えよう―百年賢脳・健康法〈PART2〉 (百年賢脳・健康法 PART 2) の感想

204 人が閲覧しました

普段何気なく使っているサラダ油、キャノーラ油、コーン油、大豆油、サフラワー油などに多く含まれるリノール酸の加熱が認知症の原因であることを著者の研究から科学的に証明、世界に向けて発表した論文を基に、その危険性と対処法が一般向けに解りやすく解説されている。

健康によいとされてきたリノール酸を加熱すると発生する「ヒドロキシノネナール」という有毒物質が脳細胞の特に神経細胞に大きなダメージを与え、脳疾患を引き起こす。

この有毒物質は認知症だけでなく、体調不良やガン、心疾患、アトピーなど様々な病気の原因にもなる。

日本人は戦後から熱したリノール酸を多量に摂り続けている。炒めもの、揚げ物を食べない日はない。この先続く高齢化社会で認知症が爆発的に増えている。

著者の前著「そのサラダ油が脳と体を壊してる」と合わせ読むまで、サラダ油が危険だったなんてあまりにも身近にありすぎて考えもしなかった。マスコミも報道しない。植物油メーカーはこの事実をどう考えるのだろう？

自衛策は油の害に気がついた時点で止めるしかない。正しい油の使い方など対処法も記されている。
（油を変えてアトピーが治った例も写真付きで掲載されている。）

何れ、アメリカなどで認知症の原因を巡って植物油メーカーを相手取った巨額の損害賠償裁判が始まるのではないだろうか。