銀の匙 6―Silver Spoon (少年サンデーコミックス) の感想

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参照データ

タイトル銀の匙 6―Silver Spoon (少年サンデーコミックス)
発売日2013-01-18
製作者荒川 弘
販売元小学館
JANコード9784091241696
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

本作品も6巻目、本巻も前巻を受けて馬術部の新人戦とエゾノー祭への準備を中心にしてストーリーはすすんでいきます。なかでも見どころはなんといっても馬術部の新人戦でしょう。私も今回はじめて馬術競技がどのようなものなのか、そのさわりを知ることができました。スポーツ競技ですから当然といえば当然なんですが、いろんな種目やルールがあるんですね。そのあたりを作中人物(今回は特に中島先生)にさりげなく解説させて読み手に理解させるあたりがうんちく臭くなくていいです。

そしてさすが荒川弘と思わせるのは、一本調子で描くのではなく、競技の種類によって、また競技者のレベルによってちゃんと描き分けているところです。八軒とアキの技量の違い、スピード感の違いが読んでいても実感できました。また、特に障害飛越の場面の迫力はなかなかでまさに人馬一体の躍動感といえるものが伝わってきました。巷にはいろいろなスポーツコミックがあふれていますが、もし「馬術コミック」というのがあったらこんな感じになるのかな、これは「馬術コミック」といってもよいレベルで作者は描いているのではないか、そんなふうに感じました。この人のポケットは本当に大きいなともつくづく感じました。

さらに運動部経験者ならなるほどと共感できるのが、手にマメができたり体の特定の箇所の皮がむけたりしてその種目になじんだ体になっていくというエピソードです。読んでいて種目こそ違えどああ自分にも似たような経験があるなと高校時代を思い出しました。外見的なところだけでなく、そういった肌理こまかな部分まできちんとこぼさずに描けるのは作者ならではといえるでしょう。そして、たとえ好きではじめたのではなくても、一番になれるのはひとりだけとわかっていても、やっぱり負けるのって悔しい、その気持ちって本当によくわかるとしみじみ感じます。

少しうざったい新キャラの登場、八軒とアキの微妙な距離感、エゾノー祭へ向けての一気の盛り上がりなどほかにも見どころ満載です。最終ページで次巻での波乱を思わせる展開になってまだまだ目が離せません。早くも7巻の発売が待ち遠しいです。

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