Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ (2) の感想

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参照データ

タイトルFate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ (2)
発売日販売日未定
製作者桜井 光
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784041021286
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

第1巻が沙条姉妹から見る聖杯戦争であったなら、第2巻は美沙夜から見る聖杯戦争と言えるでしょう。

Fate/Prototypeの時点から、美沙夜は『8年前に死の呪いを受けている』ということが既に、明らかになっていました。この巻で玲瓏館美沙夜の身に、一体何が起こったのかが判明します。加えて、”クランの猛犬”をサーヴァントに選んだ真意、セイバーを気に入っていた理由と言った、Fate/Prototypeにおける玲瓏館美沙夜の人格背景が、事細かく描かれています。
生まれながらの天賦の魔術師にして、天性の王気の持ち主であったが美沙夜もまだ若過ぎて、才気溢れる素養も成長過程、美沙夜の父は聖杯戦争を通して、美沙夜に成長を促すことを思いつきます。

最終的に美沙夜は、父親の参加する聖杯戦争から多くを学び、魔術師として、そして君臨者としての完成していきます。だが悲しいかな、英雄王や征服王が見れば、美沙夜の王としてのあり方には、致命的な欠陥があることを惜しんだことでしょう。美沙夜が得て、失ったものがこの巻を通して見えてきます。

一方、愛歌もまた、美沙夜から見えないところで聖杯戦争を勝ち進んでいきます。既に完成した”規格外の天稟”をもって各陣営を篭絡・脅迫・完封していき、そのプロセスでは、衛宮切嗣と比べて勝るとも劣ない悪辣な手段も振るいます。しかし両者の決定的な差は、切嗣が賢く合理的なら、愛歌は賢く無邪気。
殺生院キアラを違い、その心は恋に溢れ、言峰綺礼と違い、己の価値観に疑問を持たない。沙条愛歌は言うなれば、生まれながらの邪悪な天使と言えるでしょう。その驚異は本巻でも遺憾なく発揮されています。

ちなみに、今回はライダーとキャスターのステータスが公開されています。1巻と合わせて4体のサーヴァントのステータスが揃いましたが、stay nightやZeroに匹敵する怪物ぞろい。カラーページだけでも一見の価値ありです。
なおが1つ少ないのは、時系列が前後したり断片的だったりで、読みにくかったのが原因です。

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