世界史のなかの満洲帝国 (PHP新書) の感想

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参照データ

タイトル世界史のなかの満洲帝国 (PHP新書)
発売日2014-08-08
製作者宮脇 淳子
販売元PHP研究所
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購入者の感想

黄河文明にまで触れている本書に満州事変が登場するのは、全10章のうちの第8章で、まさに「『世界史のなかの』満洲帝国」と言うタイトル通りの内容である。そうした長いスパンで、「中国人とはだれか」や「中国の成立はいつか」についても明確にしながら、満州を捉えようとしている。

「中国固有の領土である満州と言う地域を日本が侵略し、満州帝国と言う傀儡国家を樹立した」と言う歴史認識は、あまりに短絡的で近視眼過ぎることが本書を読むとわかるだろう(満州建国を正当化出来ると言う意味ではない)。少なくとも、単なる中国の一地方の歴史としてだけ捉えるような問題ではないことは確認出来るはずである。

さらに多くの人の検証を得ながら、「世界史のなかの満洲帝国」が明らかになっていくことを望む。

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