未来企業は共に夢を見る -コア・バリュー経営- の感想

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著者の石塚さんの【ザッポスの奇跡】を読ませていただいてから石塚さんのファンになりました！
ネットショップ関連の仕事をしているので、価格競争ではなく、規模の大きさでもなく、お客様から愛される形での業績アップを実践している会社の実例（ザッポス）が非常に細かく誠実に具体的に書かれていて、めちゃくちゃ参考になりました。企業文化やコアバリューが大切であり、【商品を届ける】のではなく、【ハピネスを届ける】というところに、これから企業のあり方をシフトさせていかないといけないなぁ、と深く思いました。

そして本著の【未来企業は共に夢を見る】では、さらにバージョンアップされた内容で、ザッポスはもちろんザッポスと同じように働く人と顧客と社会と共に夢を見ることで業績を上げている会社がたくさん出てきます。

ITやWEB系の企業だけではなく、ホテルや医療サービスやアパレルの会社の例もあり、実際の取材や実例を元にした内容なので分かりやすく自分の中に入ってきます。実際の企業経営をされている方にはすぐにでも自社で取り入れることのできる項目も多くあると思います。
日本にはまだ馴染みの無い企業も多く登場しますが（とは言ってもこれから有名になっていくと思われるような会社ばかり）非常に素晴らしい思想と行動と成果を挙げられている会社ばかりで、共通項としての【企業文化の素晴らしさ】や【企業文化を体現する仕組み】はこれからの企業経営において非常に多くの示唆を得ることが出来ます。

企業文化が大事なのは分かっているけど、それをどう構築していけば良いのか分からない、という問いに対しても具体的な例が示されていて、戦略的な企業文化の創造をこの本を通して実現できるのではないかと感じました。

このような素晴らしい会社が増えていくことが個人の幸せにも消費者や生活者の幸せにも会社の幸せにも社会の幸せにも繋がっていくと思います。これからの経営や会社のあるべき姿を考えるのにこれ以上の著書は無いと思います。